研究課題/領域番号 |
19K10943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
別宮 直子 人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (30438246)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 自律神経活動の変動 / 統合失調症 / 指尖部加速度脈波 / 長期縦断的 / 長期縦断的な自律神経活動の変動 / 統合失調症者 / 加速度脈波測定システム |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症者における長期縦断的な自律神経活動の変動の特徴を明らかにするため、統合失調症者30名を対象とし、マッチングした健康な成人30名と比較検討する。被験者には、加速度脈波測定システムを用いた自律神経活動の測定、レーザー血流計を用いた抹消血流量の測定、精神状態や気分状態に関する質問紙への回答を行ってもらう。また、長期縦断的な自律神経活動の変動をみるため、同一被験者に対し4週間に1回の計12回の測定を実施する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は「極めて簡便な加速度脈波測定システムを用い統合失調症者において長期縦断的な自律神経活動を測定し自律神経活動の変動の特徴を明らかにし、その臨床への可能性を探ること」である。実施にあたり、統合失調症者を研究対象とすることから、2020年度および2021年度、2022年度前半の時期まで新型コロナ感染により研究協力施設での研究実施に至っていなかった。 2023年度には、2022年度末頃より研究協力施設への研究実施が可能となり、施設の協力のもと、研究対象者である統合失調症の当事者の方を紹介していただき、研究対象者の同意を得ていった。研究では、研究対象者に加速度脈波測定システムを用いた自律神経活動の測定とレーザー血流計を用いた末梢血流量の測定を実施し、その際、測定前の食事摂取状況や前日の睡眠状況等の質問紙とDSM-5の横断的症状尺度(研究対象者の精神症状自己評価尺度)、POMS2短縮版への回答を行ってもらった。また、その測定の際に、研究対象者の施設のスタッフに研究対象者の精神症状の客観的評価として重症度ディメンションで評価を行ってもらった。その後、基本4週間に1回のペースで測定を繰り返し計6回の測定行っている。また、2023年度には、コロナ禍の影響を想定し、研究が進展しない期間に行った「マスク着用による加速度脈波測定システムを用いた自律神経活動の影響」についての研究成果を学会で発表することができた。 今年度、研究対象者に研究を実施することができたことは、コロナにより延期が余儀なくされていた2年半を考えると大変な進展である。また、6回ではあるが、約1カ月ごとに、精神症状や気分状態と合わせ、自律神経活動を測定できたことは、その変動の特徴を確認できるデータ収集が行えていると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年1月より、研究対象者への研究が開始された。その後、随時、研究協力施設での協力を得て、研究対象者へ測定を実施することができた。基本4週間に1回の測定であったが、施設サイドや研究者のコロナ感染の影響により、1週間延期しての実施など、コロナ禍の影響を受けた。 しかしながら、研究対象者に対し、しっかりと研究の趣旨を説明し同意を得たが、その後辞退されるケースや質問紙への回答が負担と感じ途中辞退されるケースがあり、統合失調症の当事者の方への研究実施の難しさがあった。そのため、研究対象者数が少なく、今後も引き続き、研究協力施設への依頼と研究対象者への協力依頼を行い、対象者数を増やす必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今後さらに他の研究協力施設に協力の依頼を行い、研究対象者を少しでも増やし、研究を進めていく。
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