研究課題/領域番号 |
19K10944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2022) 甲南女子大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
牧本 清子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 名誉教授 (80262559)
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研究分担者 |
井上 満代 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (70803667)
周藤 俊治 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30420748)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | SLE / 疲労感 / 症状管理 / 症状の変動 / 運動量 / 睡眠の質 / QoL / 疼痛 / QOL / 尺度 / 変動 / 睡眠障害 / 日々の変動 / 睡眠時間 / モニタリング / 倦怠感 / 睡眠 / 尺度の妥当性 / 尺度開発 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性疾患患者における日本語版疲労感測定尺度は、日本語版MFIがよく使用されている。しかし寛解期の患者を対象としているため疲労感は天井効果を示している。一方、FISは多くの疾患で信頼性・妥当性が検証されており、天井効果が少ない。しかし項目数が40と多く、記入する患者の負担が大きい。米国では、多発性硬化症患者に多くみられる21項目版MFISを開発した。MFISは過去1か月間の疲労感を測定する尺度であるが、日々の変動を測定する8項目版も開発されている。SLEに特化した疲労感尺度は欧米諸国でも開発されておらず、本尺度の開発により、疲労感のトリガー要因や変動の実態についての国際比較研究も可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はSLE患者における症状管理のための日々の疲労感変動測定尺度の開発をすることであった。疲労感の変動に関する予備調査では、20名のSLE患者が参加し、デバイスによる客観的な測定ができる運動量と睡眠の質を1カ月間測定した。1日の中強度運動量(MVPA)、複数の睡眠指標、疲労感との相関がみられた。疲労感の尺度の短縮版の開発については、外来通院患者に自記式質問紙調査をを実施し、153名から疲労感尺度(FIS)、QoL尺度(LupusPro、SF-12、ピッツバーグ睡眠尺度)を記入してもらった。データの基礎集計を終え、SLE患者に適切な短縮版の疲労感尺度の項目を検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疲労感は、原因が不明で、生物学的指標も同定されておらず、疲労感に悩む患者以外からは理解しにくい症状である。このため主治医や家族でも疲労感の日常生活への影響は理解されにくい。本研究では、疲労感を簡便に毎日記録できる尺度の開発により、疲労に関連した運動レベルや睡眠指標の測定、行動記録など疲労のトリガーとなる要因を同定することに貢献することが期待される。
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