研究課題/領域番号 |
19K10947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
玉井 奈緒 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (80636788)
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研究分担者 |
峰松 健夫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00398752)
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 化学療法 / 脱毛 / スカルプケア |
研究開始時の研究の概要 |
抗がん剤治療による脱毛の研究は、外見の変化に伴う心理・社会的な側面に着目がなされ てきた。しかし脱毛中の患者の中には頭皮の強い痒みを感じ、日常生活が脅かされていることを我々は明らかにしてきた。治療中の快適な生活を目指すためにも、本研究では、痒みの原因について頭皮の生理機能や皮膚構造の変化、外的要因の面から探索することにより、新しいスカルプケアを考案し、臨床にてその方法を評価する。脱毛中の痒みを緩和するスカルプケアの確立により、患者のwellbeing向上につながる。
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研究成果の概要 |
我々は、化学療法による脱毛頭皮で生じる痒みの緩和を目的として、化学療法中の頭皮の痒みに影響を及ぼす要因を検討し、適切なケア介入を実施し評価することを目的として研究を実施した。二次データ解析、基礎実験および症例検討により、化学療法投与によって頭皮が薄くなり、経皮水分蒸散量が低下しやすいことが明らかとなった。つまり皮膚は脆弱になっており、実際に化学療法中にウィッグを使用し、頭皮の痒みと皮膚障害を生じた症例に対して、肌に優しいセリシン素材を使用したウィッグに変更したところ、翌日には痒みの軽減とその後皮膚障害改善を認めた。つまり外的刺激軽減することで、痒みを抑制できる可能性が高いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学療法中は頭皮が脆弱になり、痒みを生じるため、頭皮に直接触れるウィッグは、医療用かつネット部分の素材がシリコン製などの肌に優しい素材を使用したものを初期から勧める必要がある。それにより、患者の頭皮の痒みや皮膚障害を予防でき、快適な治療生活を支援できる可能性がある。
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