研究課題/領域番号 |
19K10948
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
永江 誠治 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (50452842)
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研究分担者 |
徳永 瑛子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
花田 裕子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80274744)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アドヒアランス / 児童精神科 / 薬物療法 / 子ども / 精神 / 評価尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ADHD児の服薬に対する態度変容に影響を与えた因子および外来で向精神薬による薬物療法中の子どもの服薬アドヒアランスに影響を与える因子を明らかにすること、子どもの服薬アドヒアランス評価尺度 Child Adherence Questionnaire (CAQ) の改訂版を作成し信頼性・妥当性について検証することである。 その方法は、既存のデータから必要な情報を抽出し分析すること、外来で薬物療法中の子どもと親へのインタビュー調査を行うこと、集団心理教育プログラムを実施しCAQを用いて評価を行うことである。
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研究実績の概要 |
ADHD児の服薬アドヒアランス向上への影響要因として【家族との協働性】【医師との協働性】【仲間との協働性】【アドヒアランス経験】という4カテゴリーが抽出された。【家族との協働性】には〈服薬に対する親子間の認識のずれの解消〉〈親子での服薬対話〉〈飲み忘れ防止に家族で取り組む〉〈主体的な服薬管理への後押し〉〈子どもの主体的な服薬に親子で一緒に取り組む〉〈主治医との服薬対話に対する親からの支援〉、【医師との協働性】には〈主治医との服薬対話〉〈主治医との服薬対話による薬剤調整・治療説明〉、【仲間との協働性】〈服薬・管理・主治医との服薬対話等の成功体験を共有〉〈他児の飲み忘れ予防策を聞く〉〈他児との共通点による安心感〉〈他児の様子を見ることによる自己症状の客観視〉【アドヒアランス経験】〈服薬に対するネガティブ感情の言語化〉〈服薬の成功体験〉〈服薬忘れに関する問題意識の芽生え〉〈服薬忘れ対策に向けた主体的行動〉〈薬物療法に関する知識希求〉〈主体的な服薬行動の増加〉が含まれており、これらの調査結果を、国内の学術集会にて発表した。 また、この調査結果を基にCAQおよびMAQの追加項目(案)を作成した。外来で向精神薬による薬物療法を受けている子どもと親に対してアンケート調査とインタビュー調査の両方を用いて子どもの服薬アドヒアランスに影響を与える因子について明らかにすることを目的に、調査準備を進めている。所属施設内の倫理委員会からの承認を得て、A県内にある児童発達・放課後等デイサービス事業所287か所に調査協力の依頼文書を送付し、42カ所から研究協力の承諾を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍による影響が続いており、実習施設との調整や学内で感染者が出た際の調整等に追われていたことや、所属教室における人員補充が再延長されて教室内の業務を1人で担う必要があったことなどにより、本研究に従事する時間の確保が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力の承諾を得られた施設を対象に、研究対象者のリクルートを行い、アンケート調査及びインタビュー調査を実施する。CAQ改訂案の妥当性を検討するとともに、当事者および保護者へのインタビューを行い、服薬アドヒアランス向上の因子探索を継続する。
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