研究課題/領域番号 |
19K10949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
矢野 朋実 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90363580)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | HBOC / 看護 / 遺伝性乳がん卵巣がん症候群 / 遺伝性乳癌卵巣癌 / 健康管理 / 看護支援 / 不確かさ / プレバイバー / previvor / がん看護 / 遺伝看護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、BRCA1/BRCA2遺伝子に変異があるが関連がん未発症の者(以下、HBOCプレバイバー)の不確かさのマネジメントを促進する看護援助モデルを構築することを最終目的とする。HBOCプレバイバーの心理的適応を促進し、必要なヘルスケアマネジメント支援の方略を検討していく。今回の研究ではまず、質問紙調査により、HBOCプレバイバーが認知する”不確かさ”の特徴を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の最終目的は、BRCA遺伝子に病的バリアントを有する関連がん未発症者である遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)プレバイバーが認知する不確かさの特徴を明らかにすることである。 今回は第一段階として、彼らのおかれている状況を理解するために、国外看護研究論文を対象に彼らが直面するリスクマネジメントにおける意思決定の様相を明らかにした。親族のがん体験ががん罹患に対する強い恐れとして意思決定プロセス全般に影響を及ぼしていた。個人的要因と状況的要因とが相互に複雑に作用して意思決定に至ること、時間の経過と共に異なる長所と短所を比較検討し個々の要因と好みに基づいて意思決定がなされることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内のHBOC関連の看護原著論文数は数少なく、HBOCと診断された関連がん既発症者もプレバイバーもその実態が国内ではまだ十分に明らかにされていない。今回の成果として国外のHBOCと診断された者の実態がみえたことで、国内の実態を明らかにしていくための手がかりとなり得る。 また、HBOCプレバイバーは複雑な心理状態にあることが明らかになった。HBOC医療の一部保険適用によりHBOCプレバイバーが今後増えることは必至である。またリスクマネジメントの選択肢の拡充はプレバイバーの不確かさの増大の要因ともなり得る。HBOCプレバイバーを対象とした不確かさを切り口とした適応促進の研究の重要性を顕にした。
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