研究課題/領域番号 |
19K10954
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 (2020-2022) 新見公立大学 (2019) |
研究代表者 |
山下 亜矢子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90614363)
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研究分担者 |
久松 美佐子 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (10512600)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | アルコール使用障害 / トラウマケア / 女性 / レジリエンス / リカバリー / 自助グループ / トラウマ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、女性アルコール依存症者の回復支援システム構築に向け、女性アルコール依存症者に対するトラウマケアモデル開発とレジリエンス促進支援モデルの実証的評価を行う。 本研究の内容は、女性アルコール依存症者に対する①レジリエンス促進支援プログラムの実証的評価、②依存症治療施設・回復支援機関におけるトラウマケアの現状と課題に関する実態調査、③トラウマケアのエキスパートの実践知解明、④トラウマケアとレジリエンス促進支援プログラムの統合と評価、の4項目である。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、女性アルコール依存症者の回復支援システム構築に向け、トラウマケアモデル開発とレジリエンス促進支援モデルの実証的評価を行うことである。 2022年度は、研究者らが開発したアルコール使用障害を有する若年層の女性を対象とした教材の実用可能性について調査より得たデータを分析し、研究成果をまとめ、学会発表を行った。教材の実用可能性の評価として、3つの主要なテーマ【教材として有効活用への期待】【リアリティを追求した内容の更なる充実】【予防教育としての対象の拡大】と8つのサブテーマ[疾病理解の促進][疾病受容の促進][学習意欲の向上][イラストの有効活用][理解しやすい情報量][回復過程のイメージ化の促進][リカバリーストーリーの追加][予防教材としての実用可能性]が明らかとなった。本調査より、教材は学習意欲の向上をもたらし、予防教育としての活用などの汎用性が示された。また、セルフモニタリングや対処方法獲得のツールとなり、アルコール使用障害を有する女性に対する早期介入のツールの一助となることが示唆された。今後の課題として、実際に教材を使用することによる効果を検証する必要がある。 得られたデータを論文としてまとめ研究成果を公表するため、文献検討などを行った。 フィールドワークとして、自助グループや回復支援施設の訪問などを行った。自助グループのミーティングはCOVID-19パンデミックの影響により、オンラインによる開催が主流となっている現状が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、対面による自助グループ参加などフィールドワークが難しい状況があった。また、これに伴い、女性アルコール依存症者に対するレジリエンス促進支援プログラムの実証的評価、トラウマケアとレジリエンス促進支援プログラムの統合と評価の準備に時間を要している。しかしながら、自助グループや回復支援施設の訪問などのフィールドワークは徐々に行うことができている。今後は、研究計画に従い、プログラム評価やフィールドワークを行い、研究を展開する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う影響により、対面による自助グループ参加などフィールドワークは行われつつあるものの、難しい状況は継続している。また、これに伴い、女性アルコール依存症者に対するレジリエンス促進支援プログラムの実証的評価、トラウマケアとレジリエンス促進支援プログラムの統合と評価の準備に時間を要している。今後は、研究計画に従い、フィールドを開拓し、プログラム評価やフィールドワークを行い、研究を展開する必要がある。
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