研究課題/領域番号 |
19K10960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 昭和大学 (2020-2022) 上智大学 (2019) |
研究代表者 |
渡邊 知映 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (20425432)
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研究分担者 |
清水 千佳子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 乳腺・腫瘍内科 診療科長 (10399462)
坂東 裕子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00400680)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 若年乳癌 / がん・生殖医療 / 若年乳がん / コホート研究 / 女性性 / 乳がん / AYA世代がん / がん生殖 / サバイバーシップ |
研究開始時の研究の概要 |
多施設AYA世代乳がん患者の前向きコホートを作成し、①妊孕性温存治療への意思決定への要因の分析と妊孕性の認識がAYA世代乳がん患者の長期的な女性性に関するサバイバーシップに与える影響、②乳がん治療後の妊娠・出産の実態と予後との関連について検討する。さらに、③AYA世代乳がん患者のサバイバーシップにおける精神健康度、就労・経済環境、婚姻状況といった社会的課題、健康習慣の実態を前向きに明らかにする。 上記結果をもとにして、エビデンスに基づいたAYA世代乳がん患者のサバイバーシップ支援モデルを開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
若年乳がん患者のコホート調査より、本年度は治療開始前・登録6か月後のアンケート調査を終了した112名について分析を行った。平均年齢は35.4歳(SD3.6)range 26-39歳。 診断時フルタイムで働いた若年患者のうちフルタイムを継続は5割、4割近くが半年後は休職中であった。診断時パートタイムで働いていた若年者の7割はパートタイムのまま、23.8%が休職していた。 回答者の診断半年後は約7割が月経が消失していた。挙児希望の意向は診断時「とても、まあある、どちらともいえない」と回答した人の25%程度が妊娠と挙児の意向がそれぞれ低下していた。その一方で、がん治療後の妊孕性への気がかりの中で、「不妊の可能性を受け入れることの困難さ」は診断時より6か月後のほうが有意に上昇していた。 がん治療後の妊孕性への気がかりの下位概念では「子どもの健康への影響を懸念」「将来の妊娠への不安」「自身の健康への影響」への気がかりが強かった。半年後の挙児希望が強いほど、がん治療後の妊孕性への気がかりが強い傾向(r=-0.57P≦0.01)にあり、半年後のがん治療後の妊孕性への気がかりは不安・抑うつと相関がある(r=0.351 P≦0.01)ことが示唆された。 初発若年乳癌患者では、初期治療がひと段落する診断後6か月において妊孕性の低下を受け入れることへの困難さが強まっていることや妊孕性への意向と精神的健康度の関連が明らかになった。若年乳癌患者における妊孕性については、継続的な支援が求められる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響もあり、登録期間を1年延長し、2023年4月をもって登録を終了した。来年度、登録6か月時点までのデータの解析を行い、国際学会での発表と論文投稿を計画している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度末で登録は終了している。来年度、登録6か月時点までのデータの解析を行い、国際学会での発表と論文投稿を計画している。
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