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がん化学療法を受ける対象者の皮膚・口腔粘膜への影響とQOLに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10969
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関第一薬科大学 (2021-2023)
福岡看護大学 (2019-2020)

研究代表者

村田 節子  第一薬科大学, 看護学部, 教授 (00239526)

研究分担者 宮園 真美  福岡看護大学, 看護学部, 教授 (10432907)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード抗がん剤 / スキンケア / 有害事象 / 皮膚バリア機能 / セルフケア / セルフマネジメント / 口腔ケア / がん看護 / がん化学療法 / 皮膚生理機能 / 口腔粘膜 / 皮膚 / QOL
研究開始時の研究の概要

がん化学療法は近年外来や在宅へ移行している。治療を効果的に継続するには患者自身が様々な症状を自らマネジメントし、同時に必要時にプロケアに移行する時期を逸しないことも重要である。
皮膚や口腔粘膜の有害事象は、直接生命予後に関わることが少ないが、皮膚や粘膜は生命を守る命の袋であり人体最大の臓器でもある。又人目に晒され個人の身体像や尊厳に深く関わる。我々は抗がん剤治療を受けた患者の皮膚は乾燥し機能が低下していることを観察してきた。今回は皮膚生理機能に加え口腔粘膜のダメージを検証する。
さらに有害事象を低減し患者のQOL維持のために必要なセルフケアやプロケアへ移行するためのアセスメントについて検討する。

研究実績の概要

がん化学療法の奏効率を高めるためには治療が中断なく実施されることが望ましい。化学療法は年単位で実施されることも多く、長い闘病期間の中で中断なく治療を続けるためには有害事象のコントロールが重要である。
現在は、様々な状況から入院期間が短縮されている。また治療法の進歩もあり、抗がん剤を用いた化学療法は、外来や在宅で行われるものが増えている。これによって治療の対象者は慣れた「自宅」という環境の中で自分らしさを維持することもできるようになり、QOLの向上にもつながっている。一方で日常生活という医療者が身近にいない環境では、治療の対象者は、自分自身で様々な有害事象への対応や症状マネジメントを行わなければならない。従って、対象者にQOLを維持・向上させるために、看護師は治療決定後速やかに効果的な指導を行い、対象者のセルフケアやマネジメント能力を高める必要がある。
ところで、皮膚や口腔粘膜の有害事象は直接生命予後にかかわることが少ないため、これまであまり注目されてこなかった。しかし、皮膚や粘膜は身体を守る命の袋であり人体最大の臓器でもある。さらに皮膚は人目にさらされ、社会生活を行っていくうえで個人のボディーイメージや尊厳に深くかかわっている。
これまで我々は婦人科がんで化学療法受けた患者の皮膚の生理機能を測定し、化学療法による皮膚バリア機能の低下について検討した。今回は生理機能の測定項目を増やし、加えて口腔粘膜のダメージを検証する。
これらにより、皮膚バリア機能の低下や口腔粘膜の有害事象を低減するためには、どのような対処が効果的であるかを検討する。また患者自身のセルフケアやセルフマネジメントの項目と、そのために看護師はどのような指導を行えばよいか、対象者のQOL維持のための方略を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究ではがんで抗がん剤治療を受けている対象者から直接、皮膚や口腔内からのデータを採取する必要がある。採取方法は含嗽や皮膚への測定機器のプローブ接触によるものであり、対象者への侵襲性は低い。
しかし、COVID-19の影響で対面してデータを収集することが困難であった。COVID-19自体は令和5年に2類から5類へと移行したが、医療機関の対応は依然厳しく、家族の面会もまだ制限されているところもあり、入院・外来治療においても部外者がデータ採取をすることが非常に難しい状況であった。
健常者にも対象群として測定を行う予定であるが、同様に測定環境の確保が難しかった。また、測定者自身の感染の有無も確認が必要であり、PCR検査などの必要性もあり、やはり測定が困難な状況であった。

今後の研究の推進方策

この研究ではがん化学療法を受けている対象者や対象群となる治療を受けていない、いわゆる健常者から皮膚の生理機能や口腔粘膜の状態に関するデータを直接収集する予定である。COVID-19は5類に移行したが、感染状況がゼロになったわけではない。新しい変異株の出現も視野に入れなければならない。特に抗がん剤治療を受けている方々は免疫力も低下しているため、慎重に対応が必要である。また、医療機関はまだ感染対策が一般とは違っているところも多く、医療提供体制とのかかわりなどで、なかなか測定が難しい状況である。健常者の測定も同様に、なかなか環境を整えることが難しい状態であった。従って、感染対策を含めた研究の方法などについてスーパーバイザーや研究協力者と共に検討中である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] がん看護領域の口腔ケアに関する国内の近年の動向と考察2020

    • 著者名/発表者名
      村田節子、末永陽子、 紙谷恵子、秋永和之、内田荘平
    • 雑誌名

      看護と口腔医療

      巻: 第3巻 ページ: 139-145

    • NAID

      120007169134

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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