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小児がん患者・家族のタブレット型情報端末によるスクリーニングとケアモデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10971
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関名古屋市立大学 (2021-2023)
静岡県立静岡がんセンター(研究所) (2019-2020)

研究代表者

津村 明美  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90595969)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード小児がん / 家族 / 心理社会的リスク / スクリーニング / ePRO / Electronic PRO
研究開始時の研究の概要

小児がん患者・家族に有効で、患者と家族の負担、医療者側のマンパワーや時間的な制約といった実臨床に即した実用可能性を考慮した簡便で利便性の高いスクリーニングツールの開発は重要な課題である。また、スクリーニング結果に基づいて対応可能な要因を同定し、小児がん患者と家族のニーズを鑑みながら個別的・複合的に提供するケア方法や支援プログラムの有用性が考えられるが、有効なモデルは確立していない。
本研究では、小児がん患者・家族の抱える心理社会的リスクをスクリーニングするためのタブレット型情報端末を使用したPsychosocial Assessment Tool日本語版(ePAT-J)とケアモデルを開発する。

研究実績の概要

本研究は、小児がん患者・家族の抱える心理社会的リスクをスクリーニングするためのePRO(患者報告アウトカム電子システム)として、タブレット型情報端末を使用したPsychosocial Assessment Tool日本語版(ePAT-J)を開発し実用可能性を検討すること(研究1)、さらに、ePAT-Jを用いてスクリーニングされたリスクレベルに応じて心理社会的支援ニーズの要素を類型化したものと、エキスパートパネルの意見に基づき、小児がん患者・家族の心理社会的支援モデルを開発すること(研究2)を目的としている。
ePROとは、直接電子的に収集するPROの収集方法およびそのシステムを意味し、デバイスは、タブレットもしくはスマートフォンが一般的に使わる。PRO(患者報告アウトカム)データの収集方法としては、調査票など紙を用いての収集とePROとがあり、お互い利点と欠点がある。現在は、紙媒体の調査用紙からePROへの移行期であるといわれており、紙PROとePROの同等性を確認することが重要である。そのため、本研究においては、ePAT-Jを開発し、紙媒体のPAT-Jと電子版のePAT-Jの同等性、ePAT-Jの受容性および実用可能性を検証していきたい。
ePROの実用化には、患者・家族にとって、わかりやすく、入力しやすい画面、PC操作の経験のない者でも簡単な説明で操作ができるような画面の開発が必須である。さらには、患者・家族の入力したデータがわかりやすく視覚化されることが求められる。また、そのデータが蓄積されて、患者・家族の抱える心理社会的問題の経過が時間軸でグラフ化され、その画面をみながら患者・家族-医療者のコミュニケーションが促進されるようなシステムが重要である。
令和6年度は、PAT-Jを電子化するためのePAT-Jのシステムの構築に関する検討を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究1の『ePAT-Jの開発と実用可能性の検討』について、PAT日本語版をタブレット型情報端末(iPad)で使用できるePAT-Jのシステムの構築に関する検討を行った。実臨床におけるePROの活用例などを文献検討や有識者からの意見を聴き取り、研究計画の詳細を検討してきた。
令和6年度は、前年度までの経過に引き続き、小児がん患者の親にePAT-Jと自記式質問票を用いた調査を実施し、ePAT-Jの実用可能性を検討するはずであったが、新型コロナウィルス感染症の影響などにより、予定通りの実施が難しかった。

今後の研究の推進方策

令和6年度以降は、これまでに実施できなかった小児がん患者の親にePAT-Jと自記式質問票を用いた調査を実施し、ePAT-Jの実用可能性を検討する。
また、研究2の『小児がん患者・家族の心理社会的支援モデルの開発』の先行研究のレビューと質問紙調査の結果に基づいてインタビューガイドを
作成し、小児がんサバイバー、小児がん患者の親やきょうだい、小児がん患者・家族にかかわる医療専門職者にインタビューまたはフォーカス・グループ・イン
タビューを行い、小児がん患者・家族の心理社会的支援ニーズとケアの構成要素を抽出する。小児がん患者・家族の心理社会的支援モデルを考案する。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 特集 意思決定支援 ~患者の"決める"を支援する考えかたと実践のポイント~ YA世代のがん患者の意思決定支援 ~若年成人世代に焦点をあてて~2020

    • 著者名/発表者名
      津村 明美
    • 雑誌名

      がん看護

      巻: 25 号: 3 ページ: 242-244

    • DOI

      10.15106/j_kango25_242

    • ISSN
      1342-0569, 2432-8723
    • 年月日
      2020-03-01
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 特集 いま必要ながん看護 ~がん対策推進基本計画の実現を目指して~ 【診断・治療・ケアの実践】 小児・AYA世代がん患者・家族の看護 ~多様なニーズに応じた支援への取組み~2019

    • 著者名/発表者名
      津村 明美、黒木 佳也子
    • 雑誌名

      がん看護

      巻: 24 号: 7 ページ: 648-649

    • DOI

      10.15106/j_kango24_648

    • ISSN
      1342-0569, 2432-8723
    • 年月日
      2019-09-01
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Reliability and validity of a Japanese version of the psychosocial assessment tool for families of children with cancer2019

    • 著者名/発表者名
      Tsumura Akemi、Okuyama Toru、Ito Yoshinori、Kondo Masaki、Saitoh Shinji、Kamei Michi、Sato Iori、Ishida Yuji、Kato Yuka、Takeda Yoshimi、Akechi Tatsuo
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Clinical Oncology

      巻: 50 号: 3 ページ: 296-302

    • DOI

      10.1093/jjco/hyz181

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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