研究課題/領域番号 |
19K10973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 奈保 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (10291577)
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研究分担者 |
西垣 佳織 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90637852)
松澤 明美 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (20382822)
岡 澄子 北里大学, 看護学部, 教授 (20305387)
小林 京子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30437446)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 重症心身障害児 / 家族 / 地域 / ケアロードマップ / ソーシャルキャピタル / 重症心身障がい児 / ケアモデル |
研究開始時の研究の概要 |
重症心身障がい児(以下,重症児)の家族が過度な負担を負うことなく養育を継続できることは、子どもと家族の双方のQOLと自立にとって重要である。先行研究において、重症児を養育する家族の理解、家族が直面する課題に関する知見が報告されている一方、重症児と家族が発達段階の変化の中で直面する課題を縦断的に捉え、家族が自らの力を発揮し課題を解決することへの支援の具体策は十分検討されてはいない。 本研究は、地域で生活する重症児と家族への地域ケアロードマップおよびケアモデルの作成を行う。本研究の実施は、少子高齢化社会において山積かつ多様化する、重症児とその家族の課題への支援策を具体的に提示することに貢献する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、重症心身障がい児(以下、重症児)と家族の発達段階に応じた変化と、変化の場面で発揮される家族の力を明らかとし、それらを基に、地域で生活する重症児と家族に対するケアロードマップならびにケアモデルの作成を行うことである。本研究の最終目標は、『地域で重症児を育てる家族が、地域資源と有機的に相互作用しながら生活を組み立て、家族員全員の健康な生活を維持、継続できることを目指すケアモデルの開発』である。この取り組みにより、重症児の家族に関わる専門職が、発達段階の変化において直面する課題を縦断的にとらえて支援を組み立てることを可能とし、また、家族が地域の中で力を発揮しながら生活を継続することを促す支援が可能となる。 令和4年度は前年度に続き、COVID-19パンデミックの影響で調査実施が実質不可能であったため、以下を実施した。研究A「重症児の家族の力に関するシステマティックレビュー」では、重症児を育てる家族の健康と家族のlife changes、life transitionに焦点を当てたレビューを計画、取り組んでいる。また、研究B「家族と地域資源の相互作用に関する文献研究」では、重症児の家族のSocial Capital、ピア・サポートに関する文献検討を行い、進行中である。 また、前年度に実施した、Social Capital尺度の翻訳版開発における日本語項目案の作成と言語的妥当性の検討について、国際学会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響による調査実施の制限から、研究計画の内容、方法を変更し、研究期間を令和5年度までに延長することとした。当初、家族、専門職の双方への調査を計画していたが、実施できなかったため、本研究課題の到達点を修正し、実施方法を再検討して遂行する。
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今後の研究の推進方策 |
現在取り組んでいる文献検討を継続し、これらの知見を統合してケアロードマップ案を検討する方向に計画を変更する。研究Aから得られた知見を家族の発達の視点からマッピングし、ケアロードマップの軸とする。思春期~成人期となった重症児の家族の体験については、令和3年度に実施した障害のある子どもをケアする向老期・高齢期の親に関するScoping Reviewの結果を活用し、研究Aの結果を補完するとともに、研究Bの結果を組み合わせてケアロードマップ案を完成する。
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