研究課題/領域番号 |
19K10982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
山下 早苗 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40382444)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 看護倫理 / 小児看護師 / 倫理的能力 / 倫理カンファレンス / ファシリテー タ人材育成 / 語る文化の醸成 / 小児看護 / フアシリテータ人材育成 / 倫理カンフアレンス / ファシリテータ人材育成 / ファシリテータ育成 / 小児 / 看護師 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小児を対象とする看護師の倫理的能力を促進するための看護倫理教育プログラムを開発を目指す。【徳の倫理】【原則の倫理】【ケアの倫理】を基盤とし、看護倫理学者であるAnn Gallagherが倫理的能力を促進する要素として示している、倫理的に【知ること】【見ること】【振り返ること】【行うこと】【あること】の5つの要素を盛り込む。 本研究では、小児を対象とする看護師を「専門職としての道の重要な側面である倫理」に近づけ、エンパワーし、良い小児看護実践を手助けするために、申請者(大学)と看護部門倫理委員会(臨床)が協働して、実践可能な看護倫理教育プログラムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、臨床現場(静岡県立こども病院看護部)との協働研究である。これまで、新型コロナウイルス(COVID19)感染症拡大の影響を受け、臨床とともに研究を遂行することに大幅な滞りが生じ、計画修正を余儀なく強いられ遅延している。 令和4年度は令和3年度の実績に伴い継続課題となった倫理的能力を促進するツールの開発(ファシリテータ人材育成、看護倫理を語る文化の育成)に取り組んだ。静岡県立こども病院における本研究の協力病棟(ICU病棟・北4病棟)である病棟管理者およびファシリテー タを担う看護師と定期的な検討会議を開催し、2回/月の看護倫理カンファレンスに参加し、看護師の倫理的能力を支援した。看護倫理カンファレンス終了後は、ファシリテータする上での困難と発見についてdiscussionを行った。ファシリテータ役割には、1拡散:事例を 共有し 参加者の意見を聴く、2集約:参加者の意見を共有し、看護倫理上の問題を焦点化する、3拡散:対応策について参加者の意見を聴く、4集約:対応策 の方向性 を検討するプロセスがあるが、「2集約」の場面のファシリテータ能力の強化が重要課題となり継続的支援が必須であった。「看護倫理を語る文化の醸成」においては、カンファレンスにおける環境は重要であり、お互いの顔が見える距離で話ができる環境に整えること、自由な話ができる約束事を明確化すること、参加看護師の集中力が継続できるようにカンファレンス中のナースコール対応について検討し、カンファレンスにおける環境改善を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、臨床現場(静岡県立こども病院看護部)との協働研究である。 新型コロナウイルス(COVID19)感染症拡大の影響を受け、感染症対応に追われる臨床看護師と検討する時間の制約があった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は当初4ヵ年計画で、令和4年度で研究を完結する予定であったが、新型コロナウイルスの影響を受け、研究期間を1年間延長して令和5年度も取り組むことにした。なお、令和5年度は集大成となる研究に取り組む。 研究成果として、ファシリテータ役割の困難と課題に関する研究成果(インタビュー調査)と、本研究の協力病棟(ICU病棟・北4病棟)であり定期的(2回/月)な看護倫理カンファレンスを開催している看護師を対象に、倫理的支援の効果を検証するツールの開発(質問紙調査)に取り組む。
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