研究課題/領域番号 |
19K10995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 令和健康科学大学 (2022-2023) 東京純心大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
竹元 仁美 令和健康科学大学, 看護学部, 教授 (10310913)
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研究分担者 |
山本 八千代 安田女子大学, 看護学部, 教授 (10295149)
松本 宗賢 東京純心大学, 看護学部, 講師 (10736482)
関口 史絵 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (10756414)
前田 尚美 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60407129)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 性暴力被害者支援 / 警察官 / 看護師・助産師 / 専門職連携 / 回復・成長 / 司法助産ケア / トラウマ・インフォームド・ケア / 司法看護ケア / 助産師 / トラウマ後成長 / トラウマからの回復促進力 / 助産ケア / 心的外傷後成長 / Post Traumatic Growth / 性暴力被害者 / 司法ケアニーズ / 助産師教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
【2019年度】性暴力被害者支援の関係者を対象として、被害者の回復やPost Trauma Growthを促す望ましい医療ケアを明らかにするための面接及び質問紙調査を行う。【2020年度】助産師に対して性暴力被害者支援に関する知識、支援経験等を明らかにするための面接および質問紙調査を行う。【2021年度】最終年度は2年間の調査結果に基づいた「司法ケアニーズ対応型助産師教育プログラム」の開発を行い、ワークショップを実施する。
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研究実績の概要 |
質問紙調査の実施【目的】産婦人科医療機関に性暴力被害者の同行支援をした警察官と医師・看護職との専門職連携の現状と課題を明らかにする。【方法】2023年9月~10月、全国393か所の警察署において同行支援をする警察官を対象として、郵送法による自記式質問紙調査を実施した。質問項目は、研究参加者の基本属性、医師・看護職との情報共有の状況、共有内容等である。結果は記述統計で整理した。所属大学の研究倫理委員会の承認(承認番号675)を得て実施した。【結果1】有効回答数は52。女性警察官48名、男性警察官4名。年齢は20・30代で31名、40・50代21名。過去1年間の病院等への動向件数は、5事例未満が50名、5~9事例1名、10事例以上1名。情報共有の状況:受診前に電話で情報共有している46名、受診の際に情報共有している43名。情報提供相手と頻度:医師とはしている群46、していない群6であった。看護師職とはしている群36、していない群16であった。被害時の情報提供」をしている群41、していない群11、「被害者の状況の情報提供」している群45、していない群7、「被害者の希望の情報提供」している群49、していない群3。【結果2】回答数は52で、「性暴力被害者に関わる看護職の技能向上について」の自由意見は18であった。質的帰納的分析の結果、コード45、サブカテゴリー10、カテゴリー5、コアカテゴリー3、が抽出された。警察官は「病院・医療スタッフによって性被害者への対応が大きく異なる現状」の中で、「性被害者の治療、ケア、犯人検挙のための医療機関との連携」を模索しつつ、「性暴力被害者にとって『温かい医療環境を整える』ための医療への期待・要望」をもち、同行支援を行っていることが明らかになった。専門職連携に向けた情報共有等、包括的な研修等が必要となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
警察官へのインタビュー調査を企画していたが、現時点では、参加者の確保が難しく調整中である。
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今後の研究の推進方策 |
助産師等に対する自記式質問紙調査の倫理審査中である。承認後実施予定である。 調査目的は、助産師の「性暴力」に関連する技能向上を目指した教育に資するため、性暴力被害者の治療・ケアについての知識や認識、性の健康教育(性教育)についての認識について実態を明らかにすることである。
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