研究課題/領域番号 |
19K10999
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
宮城 由美子 福岡大学, 医学部, 教授 (20353170)
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研究分担者 |
横尾 美智代 西九州大学, 健康栄養学部, 教授 (00336158)
秋鹿 都子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (90342279)
藤原 悠香 福岡大学, 医学部, 助教 (70755230)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 学童・思春期 / 療養行動 / 教育プログラム / 学童期・思春期 / 病気への思い / 除去食療法 / 外来看護 |
研究開始時の研究の概要 |
乳幼児から除去食を進め成長発達過程における子どもと家族に対して、食品へのトラウマがなくスムーズに食物除去解除ができ豊かな食生活が行えることを目的としている。計画している研究は、①食物アレルギーを持つ学童・思春期にある子どもの病気体験、特に食生活を中心とした療養行動及び受けてきた具体的支援内容を明らかにする。②アレルギー科を標榜している医療機関に勤務する外来看護師及び管理栄養士を対象に、除去食及び解除に向けた療養支援内容を明らかにする。③乳幼児期から除去食、食物経口負荷試験そして解除の過程において、アレルギー食品へのトラウマが生じることがないような療養支援プログラムの構築の3つである。
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研究成果の概要 |
外来看護師による、食物アレルギー児への療養支援は、学童期以降の食物アレルギーとかかわる機会がなく、直接的な支援は医師や薬剤師が実施していた。学童・思春期患児は、除去食が解除になったことでの喜びより、食べることでの困難感や恐怖を生じていた。除去食が継続している場合、食への無関心やあきらめなどがみられ、食への関心、喜びなどポジティブな感情表現が少なかった。交友関係では、高学年において、交友との外食での困難感や失望感も経験していた。食物経口負荷試験に対する思いは、高学年になるにつれ、否定的感情が強くみられていた。このことからも、発達段階に応じた教育体制の確立が喫緊の課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食物アレルギーを栄養学的視点の除去食・解除の支援ではなく、子どもの成長発達過程における生活に焦点を当てた療養支援プログラムの方向性を明らかにすることで、外来という限られたリソースの中で効果的に子どもが将来をイメージでき治療を継続できる支援を行うことができる。
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