研究課題/領域番号 |
19K11007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
中山 静和 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (30728051)
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研究分担者 |
石川 紀子 和洋女子大学, 看護学部, 准教授 (70312965)
西野 郁子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80279835)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 気になる子ども / 保育施設 / 発達支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、保育施設で勤務する保育者が、様々な発達特性を抱える「気になる子ども」に対して適切な対応ができる能力を向上させ、「気になる子ども」の個々の特性に合った保育を実現することを目指すプログラム開発のための基礎的資料を得ることを目的とする。具体的には、①様々な領域で行われている発達障害児向けの支援プログラムの内容及び介入のエビデンス、効果について文献検討をする。②保育施設に勤務する保育者の「気になる子ども」への対応の現状と課題について明らかにする。③①②の結果から、既存の支援プログラムを活用した「気になる子ども」に対する発達支援に向けたプログラムの枠組みについて検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、保育施設に勤務する保育者の「気になる子ども」への対応の現状と課題について明らかにすることである。私立保育園に勤務する保育士9名を対象に、半構成面接調査を実施した。データをEarly Start Denver モデルの発達カリキュラムチェックリストをもとに9つの発達領域に分類し、対応の傾向について分析した。「気になる子ども」が示す危険行動などの「行動スキル」への対応が最も多く、「遊びスキル」と物のサイズや形を認識する「認知スキル」への対応が最も少ないことが明らかになった。「気になる子ども」が発達を示している発達領域を把握し、効果的に伸ばせるプログラムを構築する必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保育施設に勤務する保育者による「気になる子ども」への対応の現状と課題について、エビデンスが示されている発達障害児向けの支援モデルを用いた分析結果は、国内における「気になる子ども」の発達促進に向けた支援プログラムを検討する基盤となりうる。 本研究により、保育者自身の「気になる子ども」の行動や発達への理解、対応の現状と課題への認識が高まることで、個別的な対応方法を意識した保育プログラムの探索と継続による成長発達の保障につながるとともに、保育施設に勤務する看護職などとの連携・協働の強化が期待される。
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