研究課題/領域番号 |
19K11010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
岩田 朋美 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (20609292)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ハイリスク妊娠 / 妊娠合併症 / 目標設定 / 長期入院 / 助産師教育プログラム / 心理社会的支援 / ハイリスク妊婦 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、助産師を対象とした長期入院が予想されるハイリスク妊婦に対する妊娠継続における目標設定への支援の質向上、および妊婦との目標の継続的な共有につながる教育プログラムを作成し、その実施可能性と有効性について検討することを目的とする。 研究の手順は、①文献検討、②助産師を対象とするインタビュー調査と質問紙調査による妊婦への目標設定の支援および目標共有における現状と課題の把握、③助産師教育プログラムの作成、④助産師教育プログラムの実施とその実施可能性・有効性の検討とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、入院中のハイリスク妊婦に対する妊娠継続における目標の設定への支援と目標の共有における現状と課題を明らかにし、それをもとに入院中のハイリスク妊婦に対する目標設定への支援の質向上、および妊婦との目標の継続的な共有につながる助産師教育プログラムを作成し、その実施可能性と有効性について検討することである。本研究における妊娠継続における目標とは、胎児の成長や発達、予後などを勘案した妊娠週数などを手がかりとした、妊娠をいつまで継続させたいかという目標のことである。 効果的な助産師教育プログラムを開発するために、令和4年度に作成した教育プログラムの草案について再検討し、プログラムの理論的根拠として、計画的行動理論を用いることとした。計画的行動理論とは、ある行動に対する態度、主観的規範、ならびに行動コントロール感が行動を実行する意図を形成し、この行動意図が行動に影響をおよぼすという人の意図的な行動を理解し予測するための理論であり、看護職の行動を理解するのに広く普及している。これに伴い、研究の概念枠組みを再検討し、質問紙調査に計画的行動理論を参考にした項目を追加し、調査内容を検討した。助産学研究の専門家ならびに大学院生とともに調査内容についてディスカッションを行い、表面的妥当性を検討した。現在、研究倫理審査の受審に向けて取り組んでいる。また、本研究の基礎資料とする先行研究の研究成果を英語論文にまとめ、国際学術誌に公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の計画では、令和5年度は、入院中のハイリスク妊婦の目標設定への支援と目標の共有における現状と課題を把握することを目的に、無記名自記式質問紙調査を実施する予定であったが、計画的行動理論を助産師教育プログラムの理論的根拠として用いることとしたため、研究の概念枠組みを見直し、それにもとづき調査内容を再検討した。このため、令和5年度は質問紙調査の実施に至らなかった。よって、本研究の進捗状況は、「遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、周産期母子医療センターの産科病棟に勤務する助産師を対象に質問紙調査を実施し、入院中のハイリスク妊婦の目標設定への支援ならびに目標の共有における現状と課題を把握する。この質問紙調査の結果と助産師教育プログラムの草案をもとに、教育プログラムの開発を行う。研究者の所属機関の研究倫理審査会の承認を得た後、研究協力施設を確保する。また、教育プログラムの開発にあたり、助産学研究の専門家や母性看護専門看護師の協力を得る。
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