研究課題/領域番号 |
19K11014
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 武蔵野大学 (2023) 順天堂大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
古屋 千晶 武蔵野大学, 看護学部, 講師 (50621728)
|
研究分担者 |
川口 千鶴 順天堂大学, 保健看護学部, 客員教授 (30119375)
及川 郁子 東京家政大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (90185174)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 小児外来看護 / 倫理的課題 / 学習プログラム / ファシリテータ / eラーニング / 小児看護 / 外来看護師 / 外来看護 / 学習方略 |
研究開始時の研究の概要 |
小児に関わる外来看護において倫理的課題への対応は難しい。小児看護では、子どもの主体性を尊重し倫理的に配慮し関わることが最善の利益であり、外来看護も同様である。しかし、看護師は短時間での子どもとの関りの中では、充分な倫理的課題に対応できず質の高い看護が提供できないというジレンマがある。また、外来看護師は学習の機会があっても時間調整や時間外での学習に困難を感じている。 そこで、子どもと家族に主体性を尊重したケア実現のため、外来看護の倫理的課題とその影響要因を明らかにすること、またその課題に対応する学習内容を検討し、先行研究で作成した看護実践能力学習支援ガイドを基にそれを発展させた学習方略を構築する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は小児に関わる外来看護の倫理的課題に対応するための学習内容を検討し、研究者らが作成した子どもに関わる外来看護師の看護実践能力学習支援ガイドを基に発展させた学習方略を構築することである。学習方略としては、eラーニングを用いた学習後、1カ月毎3回の学習会を受講する学習プログラム(以下プログラム)を作成した。 令和5年度は、学習プログラムを受講した19名の3か月後のインタビューの結果および倫理的課題に取り組む過程を丁寧にまとめた。その結果、プログラムの参加を通して、倫理は身近なことであり、難しいことではなく日々の関わりが倫理であると気づき、【子どもと家族に倫理的な視点を意識して関わる】ことで【子どもと家族の変化を実感】していた。さらには、【周囲のスタッフの意識の変化】も感じていた。 また、3回の学習会を開催する際のファシリテータの役割について明確にするために、工夫した点や配慮した点、感想の内容をまとめた。その結果、1回目の学習会でファシリテータは、【倫理への抵抗感の確認】【倫理を意識した言語化の支援】をしていた。また、ファシリテータは、受講者の倫理への取っつきにくさや解決できるかという不安を察し、子どもの力を引き出すことを意識できている取り組みの言語化をサポートしていた。2回目の学習会でファシリテータは、【取り組みの進捗状況を確認し肯定的にフィードバック】を行っていた。ファシリテータは参加者に対し、できていることや大事にしていることは子どもにとって重要であると意識的に伝える工夫していた。3回目の学習会でファシリテータは、【参加者の変化を感じとる】【取り組みが継続するような方向づけ】を行っていた。さらに、参加者は子どもや親の反応をキャッチできていたため、ファシリテータは成果を強調して共有したり教材の使用方法の確認を行ったりしていた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画より延長し計画を修正し遂行した。今後、データの分析や学習プログラム修正、学習プログラムの活用方法など具体的に提示していく。
|
今後の研究の推進方策 |
これまで収集したデータを分析し倫理的課題に取り組むための学習プログラムに参加した外来看護師の倫理的課題に対する変化を明確にする。また、学習プログラムを小児に関わる外来看護師が経験学習に活用していけるような方策を検討する。
|