研究課題/領域番号 |
19K11016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
望月 良美 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60320694)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 腱鞘炎 / 産褥期 / 予防 / 育児 / 看護介入 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦においては、初産婦の約半数が産後1か月時点で手首の腱鞘炎を経験しているが、産後の母親に対する腱鞘炎予防策は確立されていない。本研究では、産後腱鞘炎の予防的看護介入を目指し、まず産後腱鞘炎の関連要因に関する横断調査を行い発症予防のための看護ケアを検討する。次にデルファイ法を用いて専門家の意見を収集し、有効な産後腱鞘炎予防策を開発する。その後、産後腱鞘炎予防のための看護介入プログラムを作成し、介入研究においてその有効性を検証する。
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研究実績の概要 |
児の生後 1 か月健診に来院した母親を対象に、43項目から成るweb アンケート調査を実施した。調査の実施に際し、研究者の所属機関および研究協力施設の倫理委員会の承認を得た。 協力依頼文を200枚配布し、27名より回答が得られた(回収率13.5%)。回答者は初産婦15名、経産婦12名であり、平均年齢は34.44歳であった。 今回の妊娠中に手指手首の痛みがあった者は4名(初産婦3名、経産婦1名)であり、全員が妊娠8~10か月頃から痛みが生じ、現在も痛みが継続していた。今回の出産後に痛みがあった者は9名(初産婦7名、経産婦2名)であり、全員退院後に生じていた。その後 1か月健診までに痛みが消失した者は5名、現在も継続している者は4名であり、痛みが継続している者は全員初産婦であった。出産後に痛みのあった9名の状況は、母乳栄養が3名、混合栄養が6名であった。産後1か月間、母親自身が担っていた育児負担の割合は全員が7割以上と回答し、家事負担の割合を7割以上と回答したのは3名であった。痛みへの対処として、医師に相談した者は1名、看護職に相談した者は0名であった。児の出生から1か月健診までの平均体重増加量は1154.41gであり、出産後の母親の手指・手首の痛みの有無による有意差は認められなかった。 妊娠中から痛みを生じた4名とも産後1か月時点まで痛みが継続していた。妊娠中から続く手指手首の痛みは、使いすぎによる痛みとは違い、特化した対処法を検討する必要がある。出産後に痛みを生じた者では、いずれも退院後に症状を自覚していた。特に初産婦で症状が継続する傾向がうかがえ、退院後は医療職への相談もしにくいため、発症予防にはより早期の介入が必要である。痛みの発症に関連する家事・育児の状況については、検討を重ね、本調査結果を2023年の日本母性看護学会において報告すべく準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により調査方法を変更したが、協力医療機関の獲得に時間を要した。2022年3月に協力機関が得られ、4月より調査を開始し、2022年12月末日に調査を終了した。2023年1月よりデータ分析を行い、概要をまとめ、第25回日本母性看護学会学術集会へ演題申込し、2023年3月に採択された。
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今後の研究の推進方策 |
2023年5月に第25回日本母性看護学会学術集会にて発表予定である。 今後は、調査結果をもとに産後腱鞘炎の予防策を検討し、専門家からの意見を得て、最終的に看護介入プログラムを作成する。
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