研究課題/領域番号 |
19K11018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
青木 真希子 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 助教 (80589052)
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研究分担者 |
鈴木 聡 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (20586028)
高尾 秀伸 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (60329307)
鈴木 雅登 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 准教授 (60574796)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 子守帯 / PSF / 安全 / ユーザーニーズ / PSF / 行動形成要因(PSF) / 育児支援 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、子守帯は育児の必需品であり、種類も豊富で、母親の選択の幅は広がっている。その一方で、落下事故やヒヤリ・ハットの報告、形状によっては身体への局所的な負担なども報告され、不適正な子守帯装着が原因であると言われている。不適正装着はユーザーである母親側の装着 の状況を考慮していない設計によって引き起こされている。 ユーザーとデザイナーの認識や意図の不一致を是正する方法論は人間工学の中に存在しているが、そのようなアプローチを用いた検討は見当たらない。そこで、本研究では人間工学的評価方法を用いて、子守帯装着における行動形成要因を明らかにし、母親目線の子守帯設計のために 必要な要素の抽出を目的としている。
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研究成果の概要 |
子守帯の適正装着に向けて、装着する者のベルトゆるみの実態、子守帯内の児側の臀部圧測定および姿勢評価を行い、装着側のベルトゆるみおよび児の環境をセンシングすることができるプロトタイプを作成した。 さらに、ユーザーニーズ把握のためインターネット調査を実施し、子守帯使用経験のある者は、「装着のしやすさ」「安全性」「使用目的の多様性」「価格」「デザインおよび材質」「メンテナンス性」「赤ちゃんへの影響」「母親への負担」の8項目をバランスよく備えたものを望み、使用経験のない者は「安全性」を特に重要視していることが分かった。これらの結果から、ユーザーが望み、適正装着ができる子守帯設計が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子守帯市場規模は年々増加している。その一方で、落下事故やヒヤリハットの報告があり、その要因は不適切な装着が大きい割合を占める。不適切装着となる原因は、子守帯の装着しにくさ、機能の複雑化にある。 今回の成果は、不適切装着になりにくく、さらにユーザーニーズに合った子守帯設計である。これにより、育児中の母親が安全に使用することができるという最大の役割を果たすことに貢献している。さらに、今回の知見は子守帯だけではなく、あらゆる製品にも応用が可能となり、ユーザーは今以上に機能性も重視した使いやすい製品を手にすることが可能となる。
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