研究課題/領域番号 |
19K11026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
佐久間 良子 福岡大学, 医学部, 教授 (80554758)
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研究分担者 |
塚原 ひとみ 福岡大学, 医学部, 准教授 (20555403)
古賀 綾 福岡大学, 医学部, 助教 (60847515)
有田 久美 福岡大学, 医学部, 准教授 (60526523)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 妊娠前 / 葉酸摂取 / 神経管閉鎖障害 / ヘルスリテラシー / 葉酸 / サプリメント / 女性 / 葉酸サプリメント |
研究開始時の研究の概要 |
神経管閉鎖障害リスク低減には、妊娠前からの十分な葉酸摂取が必要である。諸外国では1998年より穀物などへの添加義務化により、発症率低下に効果を上げている。しかし日本では2000年に厚生省から、食事に加え栄養補助食品から1日400μgの葉酸摂取が通達され、約20年が経過する。しかし、未だに個人の意識と努力に頼っている現状にあり、葉酸サプリメントの摂取率は10~20%と低く、神経管閉鎖障害の発生率の低下も認められていない。そこで、本研究では、妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取率が低い要因を明らかにし、妊娠適齢期女性が適切な葉酸摂取が実践できる、ヘルスリテラシー向上支援のプログラム開発に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究は、妊娠前および妊娠確定以後出産までの期間における葉酸サプリメントの摂取状況およびその期間のヘルスリテラシーに関する実態調査を行い、摂取状況の特徴とその要因を明らかにすることを目的としている。 当初、調査対象は地域で生活する褥婦への振り返り調査とし、保健福祉センターで実施される4か月健診に来る褥婦での実施としていた。しかし、コロナ感染拡大のため母子保健事業の停止状態が続き調査依頼もできず難航した。2021年度より徐々に、乳児検診等が限定的に再開される状況となり、対象への調査時期及び産後事業を限定せず、産後1年未満の褥婦と変更し、倫理審査委員会の承認を得て実施に至った。全国1,896施設へ調査依頼した結果、92施設より協力が得られ、調査可能部数の調査票を送付し、郵送調査を行った。2023年3月末までの調査依頼において8月の最終返信で702名からの協力が得られた。現在、回収結果のデータ入力、集計・解析を進めている。本年度は、2023年2月までの返信分452名の解析結果の進捗状況を2024年3月香港で開催された学会EAFONSにて報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、調査の実施が困難となり、調査時期を見計らっていたため調査実施が遅延し、研究は遅れている。調査は、2023年3月末日までの調査依頼において8月の最終返信で702名の協力が得られた。現在、回収結果の集計・分析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年3月末日にて調査依頼を終了し、2023年8月の最終返信で702名の調査協力が得られた。今後分析を進め、本研究課題についての考察を進め、論文等にて報告できるように進めていく。 日本における妊娠前からの葉酸摂取に関する知識の周知は課題を抱えており、さらに諸外国のように食品への添加もなく、自らの葉酸サプリメントの摂取努力に頼っている。さらに、母子健康手帳に2000年から記載がされた葉酸摂取の必要性についての記載も、2023年度の改訂により母子健康手帳から削除された。神経管閉鎖障害予防と葉酸摂取の必要性を確認するには、自身で母子健康手帳情報支援サイトでの検索をしなければならない状況となった。妊娠している妊婦へ、妊娠前からの摂取の必要性を説明するのは、妊婦の不安を増強させるため、保健指導も難しい状況にある。このような課題を抱えている現状を、英文ジャーナルへの投稿も考え、まとめていきたい。
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