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生殖補助医療を受けた妊産婦の周産期メンタルヘルスケアー不安を中心とした量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K11032
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関北海道大学 (2021-2022)
京都大学 (2019-2020)

研究代表者

近藤 祥子  北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (40423248)

研究分担者 古田 真里枝  京都大学, 医学研究科, 教授 (20390312)
大西 舞子  京都大学, 医学研究科, 技術職員 (50779262)
山田 重人  京都大学, 医学研究科, 教授 (80432384)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード周産期 / メンタルヘルス / 不妊治療 / 生殖補助医療 / 助産 / 高度生殖補助医療 / 不安 / 周産期メンタルヘルス / 不妊治療後妊娠
研究開始時の研究の概要

不妊治療後の出産ではメンタルヘルス問題が生じやすいことが海外より報告されているが、不妊治療経験者に特化した包括的なサポート体制は現在の日本では取られていない。本研究では、日本における不妊治療と周産期メンタルヘルスの関係について明らかにする。これにより不妊治療経験者に提供すべきケアやサポート体制を考察し、安定した母子関係の構築を支援することでより健全な次世代の育成に寄与することを目的とする。

研究成果の概要

本研究は前向きコホート研究で、高度生殖補助医療(ART)を受けて妊娠したかどうかによる経過別に妊娠初期から産後1ヶ月までの心理状態と関連要因を調査したものである。研究期間を通じて回答が得られた68名のうち、ART非実施群40名、ART実施群26名であった。心理指標において、両群間で有意差はなかったものの、初産婦・ART群でやや高い(悪い)傾向があった。自由記載欄を分析した結果、ART群の妊産婦は非ART群に比べて、また、メンタルヘルス状態スコアが高い妊産婦ほど自身の心境や不安を表出の程度や記載が少ない傾向が見られ、看護者は妊娠経緯の把握とともに表出の程度に注意を払う必要があることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本では高度生殖補助医療(ART)の実施率が世界的に顕著である一方、治療開始年齢などの要因により成功率は低い。ART治療を受けた妊産婦が育児困難感やメンタルヘルス問題に直面することが臨床的に認識されているものの、生殖補助医療がメンタルヘルスに悪影響を与えるかどうかの研究は不十分であり、日本人妊産婦を対象とした研究が求められていた。本研究では心理指標に明確な差は認められなかったものの、ART受療群において表出が少ないといった傾向が観察された。この結果は、周産期医療看護における今後の方向性を示唆するものであり、適切なケアを提供するために妊産婦のサインへの理解を深める重要性を示している。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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