研究課題/領域番号 |
19K11035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 分娩介助実習 / 臨床指導者への報告 / 報告の習熟プロセス / 評価票 / 助産学生 / 助産実習 / 報告 / 評価表 / 学生の報告 / 助産学実習 / 習熟 / 習熟プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
助産実習では短時間のうちに進行する分娩経過に沿って即時的な報告や実践が求められる。本研究では分娩介助実習中に実習施設の臨床指導者から指導を受ける際に問題となる「学生の報告能力」に注目し、その習熟過程と習熟レベルを上げるための事前学習や実習中の臨床指導者や教員などの関わりを明らかにする。
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研究成果の概要 |
学生と臨床指導者への面談から明らかにした、助産学生の分娩介助実習の報告の習熟プロセスは、「序盤(1~3例)は「質問されながら報告を組み立てる」「カルテ情報など狭い情報収集」だが、中盤(4~7例)になると「産婦の様子、胎児や家族の情報が入る」「根拠をもって行動計画が言える」「心理面への行動計画が入る」、終盤(8~10例)では「自分から報告でき、個別性も入る」であった。それを基に「報告の評価票原案」を作成し、23名の助産学生が1例目と最終事例で評価した。さらに臨床指導者から意見を反映して、報告の方法について2項目、報告の内容について6項目の「助産学生の分娩介助実習の報告の評価票試案」を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分娩介助実習の安全な遂行と、学生の臨床推論能力の発達を見極め、実習指導の方向性を考慮するために、学生が分娩状況をどうとらえて臨床指導者に報告しているのかを把握することは重要である。分娩は短時間で状況が変化するので、口頭による報告で考え方を確認することはよく行われている。今回、学生の報告の習熟プロセスと指導者の工夫を明らかにし、その評価票試案を作成したことにより、学生と臨床指導者の双方が、臨床推論能力を振り返り課題を見出すことに役立つ。
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