研究課題/領域番号 |
19K11068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
堀田 法子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 名誉教授 (90249342)
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研究分担者 |
遠藤 晋作 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60750883)
赤羽根 章子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 研究員 (70839357)
山口 孝子 (久野孝子) 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 研究員 (90315896)
渡邉 梨央 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 助教 (20845549)
上田 敏丈 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (60353166)
木村 奈緒美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80791524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 特定妊婦 / 助産師訪問 / 若年妊婦 / 精神障害 / 訪問助産師 / 児童虐待 / 支援 / SCAT / 対処行動 |
研究開始時の研究の概要 |
児童虐待のリスク要因が報告され、子育て支援の取り組みがなされているが、虐待件数は 増加の一途を辿っている。2009年に特定妊婦の支援まで広がっている。このように特定妊婦への関わりが求められているなか、産後の母親への専門職の援助スキルについて、精神科既往妊婦や虐待リスクの母親への対応については自己評価が低く、対応が困難であること、家庭訪問に携わる看護師は母親の抱える抑うつや不安の問題に直面しうまく対処できないと感じていることを報告している。 そこで、特定妊婦への助産師の支援内容や支援の困難さなどの問題を明らかにすることで、特定妊婦への支援スキルが向上し、児童虐待の予防につながることが期待できる。
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研究成果の概要 |
特定妊婦の抱える問題と訪問助産師の支援・課題を明らかにすることを目的に,A 市で特定妊婦を訪問する助産師10 人に半構成的面接を行った。助産師の語りから若年特定妊婦14例、精神障害のある特定妊婦10例を抽出し、SCAT(Steps for Coding and Theorization)の手法を用いて分析した。若年特定妊婦は、特に若年ゆえ自己活動を優先し、育児への姿勢が弱い面が特徴的であった。精神障害のある特定妊婦は、心身症状の管理困難、子の生命を守る育児力不足、意思疎通や育児環境整備困難、支援的家族の欠如、就労困難による経済的困窮の問題がみられた。助産師の支援の特徴と課題が見いだされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
児童虐待のリスク要因が報告され子育て支援の取り組みがなされているが、虐待件数は増加の一途を辿っている。特定妊婦への関わりが求められているなか、産後の母親への 専門職の援助スキルなどの対応については自己評価が低く、対応が困難であること、家庭訪問に携 わる看護師は母親の抱える抑うつや不安の問題に直面しうまく対処できないと感じていることを報告している。今回の研究で、特定妊婦の中でも若年特定妊婦や精神障害のある特定妊婦の問題が明らかになったことで、訪問助産師の支援内容や支援の在り方の方向性が見いだされ、特定妊婦への支援スキルが向上し、児童虐待の予防 につながることが期待できる。
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