研究課題/領域番号 |
19K11069
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
松木 優子 (平谷優子) 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60552750)
|
研究分担者 |
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
西元 康世 四天王寺大学, 看護学部, 講師 (60458015)
伊瀬 薫 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 特任助教 (30848726)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 尺度開発 / 病児 / 入院 / 家族機能 / 家族支援 / 子育て支援 |
研究開始時の研究の概要 |
入院中の病児をもつ家族と地域で生活する子どもをもつ家族では家族機能が異なることが明らかにされているが,入院中の病児をもつ家族を対象とした家族機能尺度は存在せず,このような家族にも,地域で生活する子どもをもつ家族を対象とした家族機能尺度を用いている現状がある. 本研究では,過去に蓄積された研究成果を臨地の看護師が活用できる実践方法として,入院中の病児をもつ家族に特化した家族機能・家族支援尺度を開発し,その有効性を検証することを目的とする.そのために,①文献検討と家族機能研究の成果を分析し,尺度化する.その後,②作成した尺度を用いて質問紙調査を実施し当該尺度の信頼性・妥当性を確認する.
|
研究成果の概要 |
入院中の病児をもつ家族を対象とする家族機能・家族支援尺度を開発し,その信頼性と妥当性を検証することを目的とした.入院中の病児をもつ家族の家族機能研究の成果と文献検討の結果から項目精選を行い,尺度を作成した.これは,19項目で構成される自記式質問紙である.1箇所の小児病棟で質問紙調査を実施し尺度を修正した後,入院中の病児の母親を対象に信頼性と妥当性を確認するためのインターネットモニター調査を実施した. その結果,上位-下位分析では全項目において上位群と下位群の得点に有意差が認められた.Cronbachのα係数は0.96であった.因子分析の結果,2因子構造であることが確認できた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
入院中の病児をもつ家族と地域で生活する子どもをもつ家族では家族機能が異なることが明らかにされているが,入院中の病児をもつ家族を対象とする家族機能尺度は存在しない.地域で生活する子どもをもつ家族を対象として開発された家族機能尺度には,病児への付き添いや面会,家族役割の調整などが必要な入院中の病児をもつ家族に特徴的な項目が含まれていない. 本尺度は入院中の病児をもつ家族を基盤に作成しているため,このような家族に適している.本尺度は2因子構造であり,入院生活と地域生活の両方について評価できる.本尺度を用いることで,家族の家族機能や家族支援ニーズに応じた家族支援が可能となる.
|