研究課題/領域番号 |
19K11071
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山田 晃子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70588524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 保護者 / かかりつけ医 / 対話 / 観察 / アプリケーション / 家庭看護力 / モバイル手帳 |
研究開始時の研究の概要 |
保護者と子どものかかりつけ医との対話を促す為には、子どもの急な発病時における保護者の看護力の向上が欠かせない。保護者の看護力向上を支援するために、①子どもによく見られる症状、ホームケア等保護者として必要な基礎知識、②子どもの急病時の身体的アセスメントに必要な症状の記録を兼備えた『こどもケア手帳ソフトウェア』を開発する。 そのために、保護者にインタビューを行い、子どもの急病時の対応、観察したこと、困りごと等を明らかにする。結果を基に『こどもケア手帳ソフトウェア』を制作し、保護者に試用と評価を依頼し、修正を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、保護者とかかりつけ医の対話を支えるために、子どもの急病時の身体的アセスメントに必要な症状の記録、子どもによく見られる症状のホームケアの基礎知識を兼備えた携帯電話用アプリケーションを開発することである。 2022年度は、6歳以下の子どもの保護者のべ9名に、インタビュー調査を実施した。インタビューでは、子どもが急病してかかりつけ医を受診した際の経験を中心に語っていただいた。インタビュー調査の逐語禄から、子どもが受診した時の症状、急病した時の不安や思い、かかりつけ医との対話を促す要因、阻害する要因などを検討した。調査結果を踏まえて、専門書や文献の知識を統合し、携帯電話用アプリケーション「子ども視る手帳」を開発した。 「子ども視る手帳」アプリは、①子どもが急病したときの体調の記録、②子どもの急病時のホームケアを搭載している。①子どもが急病したときの体調の記録は、子どもが受診してかかりつけ医や看護師に子どもの病状を説明をする際に、アプリの画面を見せて子どもの体調を伝えるのに役立ててもらうことを意図して作成した。また、②子どもの急病時のホームケアは、発熱、下痢、嘔吐、咳について、家庭での対応に役立ててもらうために作成した。 より質の高いアプリを開発するために、観察項目の原案について、小児看護学研究、小児救急看護認定看護師から、助言を頂き反映させた。アプリは、開発会社の協力のもと開発を進め、2023年3月にアップルストアより、一般公開された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
保護者へのインタビュー調査を終了し、アプリケーションを開発してアップルストアに一般公開をした。現在、保護者、小児看護学研究者からアプリケーションに関する意見をいただき、アプリケーションの修正し洗練している。
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今後の研究の推進方策 |
修正したアプリケーションを、さらに保護者、看護師に確認していただき、保護者が子どもの急病や受診の際に役に立つように、修正を重ね洗練する。また研究結果をまとめ、学会発表、論文投稿をする予定である。
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