研究課題/領域番号 |
19K11076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
鈴木 江利子 順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (10805443)
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研究分担者 |
小川 典子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (30621726)
藤尾 祐子 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (60637106)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | コペアレンティング / 障がい児 / 家族支援 / 両親 / 在宅 / 訪問看護師 / 共同育児 / 支援 / 障害児 / 親 / 生活関連QOL / 親の支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、在宅で障害児を育てる両親のコペアレンティングの特徴と関連因子を明らかにし、その形成を促進する支援方法を解明する。コペアレンティングとは、両親が親としての役割をどのように一緒に行うかということ(Feingberg,2003)と定義される。そこで、本研究は、一方の親のみを対象とするのではなく、障害児を育てる両親を対象にアンケート調査を行い、コペアレンティングの特徴と関連因子を明らかにし、両親の生の語りからその支援のニードを抽出する。さらに病院看護師と訪問看護師が捉えている両親の現状と実践している支援方法を可視化する。
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研究実績の概要 |
本研究は、在宅訪問看護師の障がい児を育てる両親のコペアレンティングの状況把握ならびに訪問看護師が行う支援を明らかにすることを目的とした。A県の訪問看護ステーションに在籍し、障がい児の訪問看護経験がある訪問看護師を対象として、無記名自由記述式によるアンケート調査を実施した。研究対象者の選定方法は、A県の訪問看護ステーション所長宛に研究の趣旨と協力依頼をし、在宅で障がい児を育てる親の訪問看護経験が3年以上ある訪問看護師に同意を紹介していただき、申し出のあった52名の内、38名の回答(回収率73%)が得られ、有効回答率は、100%だった。対象者の属性は、男性が2.6%、女性が97.4%、認定看護師は16.2%、専門看護師は5.4%だった。訪問看護師が行うコペアレンティングの状況把握は、母親に実施していた割合は、71.0%で父親に実施していた割合は41.4%だった。「子育ての考え方」と「お互いのサポート体制」について母親に確認する割合が、84.2%と最も高かった。最も低かった項目は、父親に対する「もめごと」の把握が23.7%だった。 訪問看護師が行う支援内容に関する自由記述をカテゴリー化し分類した。41のコード、14のサブカテゴリーから【必ずどちらかの話を聴くことで把握する】【親の様子観察し判断する】【母親に父親との関係性の確認をする】【育児の役割・負担状況を把握する】【支援者の存在を確認する】【できていることを賛同・承認する】【できる範囲で育児をするよう助言する】の7つのカテゴリを抽出した。 訪問看護師が父親の状況把握が困難ながらも母親から話を聴くこと、様子観察から総合的に判断していることがわかった。児への直接的ケアのみならず、両親との対話を重視し、傾聴、賛同、承認という支援を行っていた。訪問看護師が把握している両親の状況を多職種と共有し、シームレスな支援が重要と考える。
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