研究課題/領域番号 |
19K11077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
藤沼 小智子 東京医科大学, 医学部, 准教授 (50554698)
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研究分担者 |
小島 ひで子 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (50433719)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 予防接種 / 苦痛緩和 / 乳幼児 / 予防接種従事者 / 看護職 / 幼児 / 親 / 疼痛マネジメント / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
ワクチン接種時の疼痛軽減に関してWHO(世界保健機構)より痛みへの対処の必要性が指摘されている。ワクチン接種関連疼痛は接種前から最中、後を含めた子どもの身体的・心理的苦痛を示す。 本研究では、親と予防接種従事者への調査をもとに日本における予防接種にかかわる医療従事者への子どものワクチン接種関連疼痛緩和のための教育プログラムを開発し、その有効性を考察することを目的としている。
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研究実績の概要 |
本研究は日本における親と予防接種にかかわる医療従事者への子どものワクチン接種関連疼痛マネジメントのための教育プログラムを開発し、その有効性を考察することを目的としている。これまで、2019年度は3~6歳児をもつ親の認識及び疼痛マネジメントの実施状況を把握し、2020年度は東京都23区内の小児科を標榜する定期予防接種受け入れ医療施設の看護職を対象にした質問紙調査とインタビュー調査を実施してきた。小児科で予防接種に従事する看護職は乳幼児への苦痛緩和の必要性を認識していたものの、実践は十分とはいえなかった。日本における乳幼児への定期予防接種は、小児科専門医以外でも接種機会があり、定期予防接種医療機関の多くが小児科専門医以外の施設である。看護職は、医師の専門性が小児科以外である場合、普段子どもと関わる機会が少ないことが想定され、乳幼児と家族への対応に困惑することが示唆された。 2023年度は、普段子どもと関わる機会の少ない看護職の苦痛緩和実践を明らかにするために、研究倫理審査会の受審をすすめ、インタビュー調査を実施した。乳幼児の定期予防接種受け入れ医療機関のうち、小児科を標榜しない医療施設の看護職7名を対象にインタビュー調査を実施した。インタビュー時間は平均47分(35~65分)であった。対象はすべて女性であり、年齢は30代1名、40代3名、50代3名であった。勤務する医療機関は内科が4名、外科・産婦人科等であり、乳幼児への予防接種を実施する際には小児科医が接種実施者であったのは6名、1名は看護職が接種実施者であった。現在データ分析中であり、2024年度はデータ分析をすすめ、学会発表や報告書等の作成により研究成果の公表を目指す計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響により調査準備に時間を要したこと、業務拡大に伴うエフォートの修正が必然となったため。
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今後の研究の推進方策 |
対象者のリクルートを業者委託したことで一定数の対象者を確保でき、インタビューを実施できた。現在分析をすすめているところであり、調査結果の公開を行うことができる見積りである。
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