研究課題/領域番号 |
19K11089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福井県立大学 (2022) 滋賀県立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
岩谷 久美子 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (10435331)
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研究分担者 |
橋本 宣慶 滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (00433699)
藤平 麻理子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (70847912)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 危険認知 / 仮想環境型教材 / 助産 / 分娩 / 自己観測 / 助産師 / 安全管理 / 仮想環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は, 分娩期に起こりやすいリスク場面について仮想環境型教材を作成し,実験対象者にリアルにその状態を体験してもらい,さらにこの教材を用いたリスクの察知とモーションキャプチャシステム(動きを瞬時に数値化する)を用いた行動を評価することにより,助産師学生や助産師自身の危険認知や行動を客観的かつ科学的に分析する。実験後インタビューにて危険箇所の認知とその理由と対応について問い,知識・実験内容や方法・関心度について,質問紙により調査する。コントロール群として,仮想環境型教材未使用の新人助産師および助産師学生それぞれ10名程度に同様の知識・関心度などの質問紙調査を行い比較分析する。
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研究成果の概要 |
仮想環境型教材として胎児心音低下の場面と産後早期出血場面を開発し,その教材の活用性を検討した.実験システムは, 仮想物の分娩室を再現し,視線検出機能付きHMD Vivepro eyeを用いた視線の逐次計測と,予知した危険に対し視線を注視することで必要な行動を選択するという掲示システムである.作成した教材は,助産師学生教育にも臨床助産師教育にも活用できる可能性が示唆された.今後は教材の情報量や注視ポイントの量や優先度,VR酔いへの対策等の検討が必要である.さらなるインタラクティブ性を高めた教材の開発が期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
助産師教育あるいは臨床現場における本研究の価値としては, (1)分娩時の危機感・緊張感のある仮想環境場面の技能訓練が繰り返し体験できる, (2) 起こりやすい分娩期のインシデント・アクシデントに対して危険認知に関するアセスメント能力が向上する, (3)行動を客観的かつ科学的に評価ができる, (4)助産師教育の臨場感が必要な場面の教育教材の開発につながる, の4点である.この研究成果を教育に取り入れることで, 助産師の分娩時の危険予知能力が高まり, リスクの判断も容易となることが期待できる.
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