研究課題/領域番号 |
19K11129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
李 錦純 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60584191)
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研究分担者 |
山本 大祐 関西医科大学, 看護学部, 講師 (10755820)
高橋 芙沙子 関西医科大学, 看護学部, 講師 (40780482)
那須ダグバ 潤子 (那須 潤子 / 那須ダグバ潤子) 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (70554898)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 在日外国人 / 在宅ケア / 教育ニーズ / 高齢者 / グローバル人材 / 教育支援ニーズ / 多文化共生 / 人材養成 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,多文化共生社会の観点から,多文化・多様化する高齢社会に対応できる,在宅ケア専門職を対象とした,グローバル人材養成教育プログラムを開発することを目的としている。戦後から長期在住により高齢化した旧来外国人はもとより,新来外国人も含め,日本で高齢期を迎えて介護を必要とする外国人が増加している。その国籍・在留資格・移住目的・コミュニティ形成過程・文化的背景は多岐にわたり,介護をめぐる諸問題が様々な形で顕在化し深刻化している。現場の教育ニーズに応じた実践的な教育プログラムを開発し,実践試行と振り返り討議を重ねて検討の上,完成と普及を目指すものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、多文化共生社会の観点から、多文化・多様化する高齢社会に対応できる在宅ケア専門職を対象とした、グローバル人材養成教育プログラムを開発することを目的としている。令和5年度は、当該プログラム作成のための基礎調査の一環として実施した、在日外国人の在宅ケア経験がある専門職の訪問看護師・介護士・介護支援専門員がとらえる実践課題と教育ニーズの結果をふまえて、教育プログラムの指針およびガイドブックの素案を作成した。現在、現場の専門職および有識者による討議検討を進めている段階である。また、在宅ケア専門職を中心としたシンポジウム「日本で暮らす外国ルーツの高齢者―ともに老後を支え合う多文化共生・共創社会を目指して」を企画開催し、実践家と学識経験者による講演と参加者との質疑応答によるディスカッションを行い、普及啓発に取り組んだ。アンケート結果から、文化的特徴をもつ外国人高齢者の歴史的背景や法的地位の変遷、処遇に関する認識を深めていく必要性が明らかになった。引き続き考察を進めながら結果を整理し、教育プログラムへ反映していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、在日外国人の高齢者ケアを実施している研究協力施設の辞退や日程の延期、変更があり、プログラムの検討や導入準備が難航した。研究協力施設の新たな開拓をさらに拡大して進めていく中で、計画実施が可能となったが、それまでに多くの時間を要した。教育プログラムおよびガイドラインの素案作成に関しては、計画通りに進められている。今年度は年度初めから早々に取り組み、当該プログラムの完成と普及啓発を中心に、計画的かつ速やかに研究を遂行し、成果をまとめていけるよう努めたい。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果と分析結果に基づき、現場の研究協力者および分担者による検討会議を重ねて、作成した教育プログラムの指針とガイドライン素案の精緻化を進め、引き続き完成度を高めながら普及啓発に取り組む予定である。研究協力施設スタッフを中心に研修会を企画開催し実践試行を重ねるとともに、その評価と修正を反映していきたい。また、地域の在宅ケア専門職を対象としたシンポジウムを今年度も開催予定である。また、研究成果をまとめ、逐次関連学会での発表や論文化により成果発信を進めていく予定である。
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