研究課題/領域番号 |
19K11136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
成田 太一 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70570521)
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研究分担者 |
小林 恵子 佐久大学, 看護学部, 教授 (50300091)
関 奈緒 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30270937)
村松 芳幸 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80272839)
加賀谷 真梨 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50432042)
清水 智嘉 山梨県立大学, 看護学部, 助教 (80735621)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 精神障害者 / リカバリー / 地域生活 / 相互関係 / 就労 / セルフイメージ / プログラム / 支援プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
精神障害者の地域移行が促進される中で、その人らしく安定した地域での生活を支援するため、医療や福祉、地域コミュニティを含めた多様で包括的な支援が必要となっている。 精神障害者の地域での生活を支援する上で、当事者の人生の希望や目標を重視する「リカバリー」が中心的な概念となっている。しかし、当事者のリカバリーの実態は明らかにはなっておらず、当事者の視点に立った地域生活支援プログラムは開発されていない。 本研究は、これまで精神科デイケア利用者を対象に実施してきたリカバリー志向型支援モ デルの開発に関する研究を発展させ、リカバリー概念に基づく包括的な地域生活支援プログ ラムを開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、地域で暮らす精神障害者のリカバリーを促進していくため、リカバリーの実態を当事者の視点から把握した上で、セルフケアやサポート、役割・社会参加などを包括的に捉えた生活支援プログラムを開発することを目的としている。2023年度は、当事者へのインタビュー調査の継続と分析を行ったとともに、これまでの調査結果やワークショップの結果を踏まえ地域生活支援プログラムの検討を行った。 当事者へのインタビュー調査では、長期入院を経験し地域で生活を送る精神障害者のリカバリーの実態を明らかにし、リカバリーに必要な要素や促進していくうえでの課題を当事者の視点から検討することを目的としている。対象は、過去に精神疾患により1年以上の入院を経験し、退院後6ヶ月以上地域で継続的に生活を送っている者で、2023年度は追加の調査を行い、計9件のインタビューデータの分析を進めた。分析の結果、地域生活を継続する上での課題として8つのカテゴリを抽出した。また、今後の生活への思いとして7つのカテゴリが抽出された。 地域生活支援プログラムの検討では、これまでの調査結果を踏まえながら、当事者・家族・専門職等の参画を得て、地域生活支援プログラムの開発に向けて第2回ワークショップを試行した。地域における当事者と家族のその人らしい暮らしの実現について話し合うことを目的として、講義とグループワークを組み合わせプログラムを実施した。参加者数は31名(当事者9名、家族10名、支援者12名)であった。参加者の気づきとして、「ヒューマンライツと権利の違いで気づきがあった(当事者)」「安心して話し合いができて、いろいろな気づきがあった(家族)」「つながりの重要性、本人の意思の重要性を再確認できた(支援者)」などが挙げられた。これらプログラムの試行結果を踏まえて、リカバリー概念に基づく地域生活支援プログラムの検討を進めた。
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