研究課題
基盤研究(C)
ソーシャルキャピタル(以下;SC)と呼ばれる社会の絆や結束から生み出される資源が、その地域の人々の健康を守ることが明らかとされており、これは公衆衛生看護活動にとって非常に重要な概念である。超高齢社会における地域づくりにおいてはSCの醸成と活用が鍵である。本研究では、地域在住高齢者の介護予防に焦点をあて、1)SCが高齢者の健康(介護予防)に及ぼす影響を客観的指標により明らかとし、2)地域住民に対する介入実践において検証し、SCを醸成・活用する効果的な介護予防介入モデルを開発するものである。
本研究で行った一連の研究結果により、介護予防事業における介入では、身体的、社会的、精神的側面が複合的に影響することによって、より効果が出ることが示された。具体的には、1)フレイル認知度はICT利用と関連し、社会参加によってより促進されること、2)通いの場への継続的参加は身体面のみならず社会活動の活発化へも影響していること、3)認知機能と孤独感の関連がICT活用により抑制される可能性があることなどが明らかとなった。さらに、年代や地域、そして性別によって社会的要因が身体機能へ与える影響が異なったことから、それぞれ特徴に応じたツール等による包括的な介入方策の重要性が示された。
本研究成果より、介護予防事業における介入では、身体的、社会的、精神的側面が複合的に影響することによって、より効果が出る可能性が示唆された。また、年代や地域、そして性別によって社会的要因が身体機能へ与える影響が異なっていたことから、それぞれ特徴に応じたツール等を用いた包括的な介入方策の重要性が示された。今後の地域特徴に応じた効果的なフレイル予防・介護予防対策の推進根拠として意義のある成果が得られたと考える。
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