研究課題/領域番号 |
19K11141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤田 君支 九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
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研究分担者 |
牧本 清子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 名誉教授 (80262559)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
松永 由理子 (明時由理子) 九州大学, 医学研究院, 講師 (50612074)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 人工股関節 / 人工膝関節 / 身体活動 / 自己効力感 / 低強度活動 / ウェアラブルデバイス / 人工関節 / 加速度計 / 自己効力 / 尺度開発 / セデンタリ / 質問紙 / 自記式質問紙 / セデンタリ ライフスタイル / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者に多い変形性関節症では人工関節手術による歩行機能の回復が著明だが、術後の機能的改善を身体活動の増加や健康的な生活に転換する研究が切望されている。 本研究は人工股関節全置換(THA)または人工膝関節全置換(TKA)手術を受ける高齢者において、軽強度の身体活動を評価できる自己評価尺度を開発する。さらに、軽強度主体の推奨身体活動プログラムにより、活動の増加に向けた支援を行うものである。本研究により、身体不活動(セデンタリ)ライフスタイルの転換に向けた身体活動支援の有用性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題について、以下の研究を実施した。1)下肢の人工関節手術を受ける者を対象に、全10項目の低強度を含む身体活動を定量評価できる尺度を開発し、妥当性の評価に加速度計を用いて、再テストで十分な安定性を確認した。これは回答が簡便で不活発な高齢者に有用である。2)運動の自己効力感尺度(ESES)を作成し、適切な内部一貫性、再検査信頼性、妥当性を確認した。3)身体不活動の予防のため、術後に簡便な活動支援として、活動アラート機能があるウェアラブルデバイスを装着してもらい、活動の自己モニタリングを推奨した。また、ESESの変化を確認して、座位行動時間の低下に向けた支援を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動器の健康は高齢社会の重要な課題である。本研究では、術後も低い身体活動レベルにとどまっている下肢の人工関節術後の高齢者について、回答しやすい簡便な活動評価尺度を開発した。また、低強度の運動の自己効力感尺度を作成し、術後早期から運動することに自信を持てる支援について検討した。さらに、不活発なライフスタイルを予防するために、ウェアラブルデバイスを使用した活動のモニタリングを推奨した。本研究の成果は障害や高齢でアクティビティが低い人々に応用できることが示唆された。
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