研究課題/領域番号 |
19K11142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
本田 光 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (80581967)
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研究分担者 |
町田 佳世子 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40337051)
石井 雅博 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10272717)
喜多 歳子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (30530266)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子育て支援 / つながり / 絆 / 孤立 / 孤独 / ソーシャルサポート / ソーシャルネットワーク / RCT / Webアプリ開発 / 介入研究 / ポジティブ心理学 / ウェルネス支援 / アプリ開発 / ソーシャル・サポート / 孤立(孤独) / ポピュレーション・アプローチ / チャット・ボット / 孤独(孤立) / コミュニティ / ロボット / コミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
近年のわが国の社会構造とその情勢の急速な変化により,人々の間における関係性は希薄になりつつあり,地域から孤立した孤独な子育てが問題になっている.研究代表者は,この課題に取り組むために,これまでに母親の「地域とつながる力」を測定する尺度を開発してきた.本研究は,これまでの研究成果を子育て支援の現場へ応用する一つの戦略として,近年の技術開発の進展が著しい人工知能(AI)やそれを搭載したロボットを活用しようという試みである.この研究を通して,子育て支援におけるロボットの利活用を検証するに留まらず,AI 新時代を迎えるにあたって準備しておかなければならない新たな倫理的課題を明確化することを目標とする.
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研究成果の概要 |
母親の地域とのつながりを促進するWeb型アプリケーションの開発を目的とした.開発したアプリは,筆者がこれまでの研究で開発した尺度を主な評価軸として,尺度に回答した母親には、そのアルゴリズムに応じたポジティブなフィードバックがもらえる展開とした.アプリケーションの構築には,近年注目されているポジティブ心理学を応用し,フィードバック内容に対応した母親にとって馴染みやすいイラストを挿入するなど工夫した.効果検証には,高いエビデンスレベルが得られるランダム化平行群間比較試験を用いた.その結果,有効性が示唆されるアウトカムが確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
孤立や孤独に起因する問題は今や世界的な関心事であり、課題となっている.本研究は子育てにおける孤立・孤独の問題に焦点を当て,時代の要請に応えようとする挑戦であった.またアプリケーションに応用した尺度は,筆者がこれまでの研究を通じて開発したものであり,尺度開発研究の次の段階としての社会実装化に向けた一つのアイデアの提案にもなっている.学術分野では多くの心理測定尺度が開発されているが、多くはその成果についての論文出版で終わってしまっている現状もあり,それを必要とする国民の手元にまで届いていない実情がみられる.本研究の取り組みは,そうした尺度開発研究において今後につながる提案になると期待される.
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