研究課題/領域番号 |
19K11154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 名古屋女子大学 (2021-2022) 椙山女学園大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
野中 光代 名古屋女子大学, 健康科学部, 助教 (50269651)
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研究分担者 |
柳澤 理子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肥満 / 知的障害 / 母親 / 行動分析学 / 自閉症 / 行動分析 / 介入プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
「自閉症を伴う在宅重度知的障害者に対する母親の肥満容認プロセス」理論(野中)と、行動分析学の手法に基づき介入プログラム案を作成する。 専門家パネルにより、作成したプログラム案の妥当性検証を行う。 開発したプログラムの効果を、フォローアップのあるABデザイン、被験者間多層ベースラインで検証する。
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研究成果の概要 |
目的:自閉症を伴う成人重度知的障害者の、母親による食事中心の肥満改善プログラムの開発を目的とした。方法:ABデザインを用い、9組の母子に「行動分析」と「母親の肥満受容プロセス」に基づく介入を行った。主要アウトカムは体重と腹囲で、アウトカムは個人と集団で分析した。結果:7名が減量し5名が3%以上減量した。少なくとも1つの食品の実施率はすべての母親で約80%以上であった。成人のこだわり得点は総じて低かった。体重と腹囲はフリードマン検定で有意な減少を認めた。結論:本プログラムは母親の行動変化を通じて自閉症を伴う成人重度知的障害者の体重を効果的に減少させた。子どもの低い抵抗が母親の行動変容を強化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、重度の知的障害者を対象とした初の減量プログラムであり、成人知的障害者の母親を対象とした初の研究である。知的障害者は肥満が多いが、肥満を解消するためのプログラムは、現在十分に検討されていない。特に重度者は健康的な生活を送るために家族への依存度が高い。そのため、知的障害者の肥満を減らすためには、家族、特に母親の行動変容が必要であるが、知的障害者と母親は、密接な関係であることが多く、子どもの楽しみは食事だと考えている。 知的障害者の肥満改善により、介護負担が軽減し、ヘルパー利用がしやすくなり、本人の外出や余暇活動の機会が増え、医療を受けやすくなり、生活習慣病予防や健康寿命の延伸に役立つ。
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