研究課題/領域番号 |
19K11160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
石本 恭子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (50634945)
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研究分担者 |
木村 友美 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 講師 (00637077)
依田 健志 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40457528)
岩崎 正則 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (80584614)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フレイル / 精神的フレイル / 社会的フレイル / QOL / 日常生活機能 / 身体的フレイル / 心の安寧 / ADL / 施設入居者 / 施設入居高齢者 / 地域在住高齢者 / 転倒 / CGA |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の脆弱性を示すフレイルの発生要因は、精神的、社会的要因を含んでいるが、現在の評価項目は、主に身体的要素であることに限定されている。したがって、身体機能が低下している状態でフレイルが発見されると、おのずと要介護状態に移行する。 本研究では、フレイル発生後から要介護までの身体的、精神的、社会的つながりなどの変化の過程を経年的に追跡する。その過程でフレイルの構成要素を再構し、新たなフレイル概念要素を導き出す。最終目標は、フレイル評価指標に精神的、社会的要素を包含する評価指標の開発である。精神的、社会的要素を含む評価指標の開発によって、生活環境や文化的特徴も捉え、個別性の高い介入が期待できる。
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研究成果の概要 |
有料老人ホーム入居高齢者の1年後と2年後に共通したフレイル移行因子は、うつスコア、JST版活動能力指標であった。フレイル状態は、自立した日常生活に支障を生じやすい状態ともいえ、早期の介入が必要である。また、本邦有料老人ホーム入居高齢者とタイ地域在住高齢者の比較検討から、心の安寧行動には、生活環境や生活習慣が影響していることを示した。心理的な側面にも注目することがフレイル予防に必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1年後のフレイル同定因子に、口腔機能(固いものが噛みにくい)、身体活動の減少、栄養(体重減少)、ひきこもり(家にいたい)、心理的要因(幸福でない)の項目が該当した。また、心理的要因は、生活習慣や生活環境とも関連することからも、フレイルの有無に注目するだけではなく、フレイル状態に関連する日常生活の困難な点に目を向けた介入が必要である。フレイル予防を包括的に再認識した点で、意義ある研究といえる。
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