研究課題/領域番号 |
19K11166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
三好 陽子 鳥取大学, 医学部, 准教授 (80746967)
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研究分担者 |
山本 美輪 香川大学, 医学部, 教授 (70353034)
吉岡 伸一 鳥取大学, 医学部, 教授 (00191544)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 安全運転相談員 / 高齢者 / 自動車運転 / 運転免許返納 / 意思決定支援 / 混合研究法 / 高齢運転者 / 運転適性相談員 / 運転免許更新/返納 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の高齢化問題のひとつに高齢運転者の交通事故件数の増加がある。2015年には、高齢運転者の免許自主返納を促すなど、カウンセリングを行う運転適性相談員の配置が導入された。本研究では、わが国の運転適性相談員を対象に、高齢者および家族から受ける運転免許更新あるいは返納選択に関する相談や指導など活動の現況や課題について、アンケート及び面接やインタビューによる全国調査を実施し、運転適性相談員が高齢運転者の運転免許更新あるいは返納選択について意思決定を支援するプロセスの構造を明らかにすることを目的とする。本研究の成果は、今後の高齢者および家族の安全な生活支援のために役立つことが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は、わが国の安全運転相談員の現況を調査し、高齢運転者の意思決定を支援するプロセスにおいて効果的に関与した相談スキルを明らかにすることを目的 とした。研究デザインは探索的質的研究法を用いた。研究プロセスは、【フェーズ1】【フェーズ2】からなる。【フェーズ1】では、全国の安全運転相談窓口で従事する相談員に対し、郵送による質問紙調査を行った。高齢運転者の意思決定支援プロセスに効果的に関与していた場面の記述内容について、KH Coder (Ver.3)によるText Miningを行った。132人から有効回答を得た。相談員は、警察官71人、警察職員34人、看護師28人などであった。自由記述から、447文、 10,192語句を抽出した。頻出語は、「当事者」257件、「自主返納」162件、「家族」155件などであった。共起ネットワークによって抽出された8つのサブグラフを生成する語句については、Krippendorffの内容分析技法であるkeyword in contextコンコーダンスを用いて文脈を確認し命名した。意思決定支援に効果的に関与した相談スキルとして、【当事者の意思を尊重する】【当事者・家族の話を傾聴し共感する】【当事者の立場で思考する】【判断材料として客観的データを提 示する】【MCI・認知症者にメリットを提示し自主返納を説得する】【運転事故事例を提示し理解を得る】【当事者の不安を理解し納得を得る】【地域包括支援 センターと連携・協働する】とそれぞれの相談スキルの関連要素が明らかとなった。【フェーズ2】では、【フェーズ1】参加者の中からインタビュー調査参加への同意を得た23人のうち11人にインタビュー調査を実施した。得られたインタビューデータについて、【フェーズ1】で明らかとなった8つの相談スキルの転用可能性を検証するため,現在解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初参加を予定していた国際学会がCOVID-19パンデミックによって中止となり、次の発表機会である国際学会が、2023年7月開催予定となった。発表後に学術雑誌へ投稿する計画のため、論文投稿が遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、【フェーズ2】インタビュー内容分析結果について【フェーズ1】で明らかとなったわが国の安全運転相談員が高齢運転者の意思決定を支援するプロセスにおいて効果的に関与した8つの相談スキルについて、相談員自身の体験に想起・応用させることによって評価し、構造的に有意味な転用可能性の検証を行う。その後、国際学会で発表し、学術雑誌に投稿する予定である。
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