研究課題/領域番号 |
19K11167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
酒井 久美子 九州大学, 医学研究院, 助教 (90778656)
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研究分担者 |
姫野 稔子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (50364188)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高齢者 / 口腔ケア / 看護 / 虚弱 / 寝たきり / 看護ケア / 口唇閉鎖不全 / 口腔乾燥 / 口腔内細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ADLの低下した65歳以上の口唇閉鎖不全を呈する高齢者に有効な口腔ケアモデルを作成することである。 口唇閉鎖不全を呈する高齢者は肺炎を引き起こすリスクが高いと言われている。ADLの低下した高齢者の中に入眠時に開口状態を呈している高齢者が見受けられる。このような高齢者は誤嚥性肺炎を発症するリスクが高いと言えるが、口腔ケアの有効性を調査した研究はない。そこで本研究では以下の2つの研究を行い、入眠時に口呼吸を呈する高齢者の口腔乾燥改善に有効な口腔ケアモデルの作成を行う。
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研究成果の概要 |
ADLの低下した虚弱高齢者の口腔ケアモデルを作成することを目的とした。対象者の口腔内の状態の調査、ケア方法の検討、ケアの安全性、妥当性を検証するために以下の2つの研究を実施した。研究1.では呼吸様式・口腔内状況、口腔湿潤度と口腔内細菌数の日内変動を調査した。研究2.では、口腔ケア方法を検討し、口腔ケアを実施した。対象者の口腔内は乾燥に細菌数の多い状態であった。また、経口摂取が困難なため刺激唾液分泌量の低下から日内変動は見られなかった。このような口腔内状態を踏まえ、含嗽の難しい対象者に合わせて粘稠度の高いジェル状保湿剤を用いた口腔ケアは口腔湿潤度の上昇を認め安全で有効な口腔ケア方法であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寝たきりでADLの低下した虚弱高齢者に対する有効な口腔ケア方法は明確ではない。寝たきりでADLの低下した虚弱高齢者に有効な口腔ケア方法の知見を得ることができ、学術的意義がある。さらには寝たきりでADLの低下した虚弱高齢者に有効な口腔ケアが広く普及・実施されることによって口腔環境改善、ひいてはAP予防やQOLの向上に寄与する社会的意義もある。
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