研究課題/領域番号 |
19K11184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
新田 紀枝 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (20281579)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 訪問看護 / 主観的評価 / 医療費 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、訪問看護利用の効果を明らかにするために、再入院の期間の延長や回数の減少などから医療費への効果および利用者の主観的評価の側面から調査を実施し、検討を行う。調査は①訪問看護ステーションにおいて再入院の期間の延長や回数の減少した利用者の経過を訪問看護ステーションの看護記録と病院の診療録、看護記録、医事データベースを合わせて、医療費のシミュレーションを行い、費用効果の側面から訪問看護の効果を検討する、②利用者、家族介護者にインタビューを行い、訪問看護利用のよる主観的評価の側面から訪問看護の効果を検討する。これらの結果を総合して訪問看護の効果の検討を行う。
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研究成果の概要 |
訪問看護利用者とその家族にインタビューを行い、質的記述的に分析した。 結果、訪問看護利用の主観的評価について、身体面では、①些細な変化を見逃さず、必要な医療ケアにつなげてもらえる、②症状コントロールなどの助言・指導を先取りしてくれるなどが抽出された。 心理・精神面では、①利用者は家族以外の人と会話ができる、家族は利用者と会話をしてくれる、②訪問時以外でもいつでも相談できるなどが抽出された。訪問看護の利用により、①入院せずに在宅療養を続けられている、②入院回数が減少している、③早期に入院できるため、早期に退院できているなど、訪問看護利用が医療費の軽減に寄与していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
訪問看護ステーションの規模は医療施設に比較すると小さく、訪問看護ステーションでもっている事例の数は多くない。そのため、個々のステーションにおいて、訪問看護の効果の報告は一事例の事例研究がほとんどである。訪問看護ステーションの利用者が入院の回数が減少、入院しても短期間で退院することは、訪問看護ステーションの管理者や訪問看護師は経験数の感じていることであるが、訪問看護サービス利用の効果を見える化したことは、在宅ケアの充実、発展に寄与すると考える。
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