研究課題/領域番号 |
19K11187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
樋口 まち子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教員 (40335584)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高齢者 / 全人的健康 / 持続可能 / 地域支援プログラム / 高齢者の全人的健康 / 持続可能な地域構築 / 途上国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は国民の25%が1日2ドルの以下の経済状態にありながら、平均余命78歳を達成し、生活習慣病が増加するなど先進工業国と類似した健康問題に直面しているスリランカの地域高齢者を対象に、1)「主観的幸福観指標」調査、2)健康行動および社会行動の参与観察、3)半構造化インタビューによる高齢者の成育歴や自らの老いの認識を明らかにする。4)1)から3)の結果を統合し、高齢者の主観的幸福感と日常生活の構成因子との関係を分析する。それによって、世界的規模で超高齢化を迎えるライフシフト時代に対応するための個別性を重視した政策づくりに繋がる新規性に富んだ成果が期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究は、人口の高齢化を達成した国民総所得が低い途上国において、限定的な経済環境にあっても自分が納得する質の高い人生を終えるための条件や要因を明らかすることを目的とし、スリランカの高齢者の生活状況や高齢者に対する行政及び民間の支援状況を把握し、高齢者が人間として尊厳を確保しつつ自分らしい人生を全うするための適切な支援政策策定へ提言することを目的とした。 インフォーマントからの聞き取り調査と地域踏査及び高齢者支援活動の観察調査によって、官民連携のもと、地域住民が中心となり、全国規模で高齢者支援活動が展開されているが、担当する住民の知識や経験の相違が活動状況に格差が生じていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域で高齢者支援を担当する住民に対する研修内容の改善および担当部署職員が現地に出向き日常的に活動をサポートすることによって、高齢者支援プログラムの活性化が期待できる。また、地域保健分野の専門家配置の見直しと地域における公的な介護サービス制度の確立が急務であるとともに、高齢者が育んできた個々の人生観に即した支援プログラムの構築に向けたさらなる詳細な現状把握の必要性が示唆された。
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