研究課題/領域番号 |
19K11188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
服部 ユカリ 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00272899)
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研究分担者 |
芳賀 博 佐久大学, 看護学部, 客員教授 (00132902)
牧野 志津 旭川医科大学, 医学部, 助教 (30814503)
野中 雅人 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30835286)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 介護予防 / フォトボイス / エンパワメント / 高齢者 / ファオトボイス |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が住み慣れた地域で、できるだけ自立して、自分らしく生活していくためには、内発的な動機づけにより主体的に活動に参加し、潜在しているパワーを発揮できるような支援、つまり高齢者をエンパワメントする視点に立った介護予防のプログラムが必要であるが、その視点に立った介護予防プログラムとして確立された方法はない。写真(フォト)とそれについての自身の語り(ボイス)をとおして問題解決を促すフォトボイスは、エンパワメントを促す手法として有用である。そこで、本研究ではフォトボイスの手法を用いて高齢者をエンパワメントする介護予防プログラムを開発し、その評価を行う。
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研究実績の概要 |
今年度もコロナ禍にあり、当初計画した回数を減らし時間を短縮したフォトボイスプログラムによる5回シリーズの介護予防教室を実施した。参加者の募集も大規模には実施できなかったので、これまでの参加者ネットワークを活用して行った。介護予防教室の内容は、自身で撮影した写真を基に自己紹介することから始め、「続けたいこと・大事にしていること」などの毎回のテーマに合う写真を撮影し、それについて対話した。感染予防のため、グループワークの時間を短縮し、全体での発表を取り入れた。 参加者は男性8名女性11名の計19名、平均年齢は78.32歳であった。参加者の満足度は、「とても良かった」が17名(89,5%)、「まあ良かった」が1名(5,3%)であり満足は高かった。フォトボイスの手法については「おもしろかった」12名(63,2%)、「楽しかった」6名(31,6%)、「むずかしかった」1名(5,3%)<複数回答>であり、フォトボイスの手法は受け入れられていた。グループでの話し合いについては「とてもよかった」11名(57,9%)、「まあよかった」5名(26,3%)としており、全体での話し合いについては、「とてもよかった」13人が(68,4%)、「まあよかった」4名(21,1%)であり、ともに全員の評価が高かった。 参加による気持ちの変化について17人(89,5%)が「あった」としており、「気持ちが前向きになった」「他の参加者の意欲を知って自分も何かしなければという気になった」「ものの見方が変わった」などのエンパワメントされたことを示す内容であった。期間や時間が短縮されたプログラムであったが、フォトボイスの活用は適切であったと考えられ、今回の介護予防プログラムは有用である可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の感染拡大に伴い、参加者として高齢者を募集することが困難であったため当初の計画どうり実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
21年度、22年度に実施した介護予防プログラムについて詳細な評価を行う。
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