研究課題/領域番号 |
19K11202
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 桐生大学 (2022-2023) 東都大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
佐藤 光栄 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (70461837)
|
研究分担者 |
甲州 優 獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (00781254)
杉本 昌弘 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 教授 (30458963)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 高齢者 / 意識障害者 / ケアに対する反応 / sIgA / 脳活性化 / 脳波 / 唾液IgA / 癒しケア / 音楽療法 / アロマトリートメント / 認知機能評価 / アロマオイル / リラックス / 軽度認知症 / 遷延性意識障害高齢者 / 意識レベル / 看護介入 / アロマセラピー / 意識障害 / 認知機能 / 生体反応 / 低侵襲 |
研究開始時の研究の概要 |
遷延性意識障害患者は、治療法や看護ケア方法が十分確立していない。特に大きな問題は、患者が治療に対する反応を示さないため、介護家族、看護者にも過大な精神的負担をかける。一方、小数例ではあるが看護ケアによって意識レベルが回復する研究報告もある。そこで、口腔ケア、音楽等を中心とした癒し系の看護介入を行い、脳波の測定、表情の画像解析、唾液IgA測定他代謝物質の一斉分析による新規マーカーの探索も実施する。これらを統合し、1)「QOLを改善する看護介入の特定」、2)「患者と介護者間のコミュニケーション支援方法」の確立を行い、遷延性意識障害患者の看護介入を客観的・定量的に評価する手法を確立する。
|
研究成果の概要 |
コロナ禍にあり、予定した対象で実施できなかった。その後、高齢者施設で音楽療法がオンラインや対面で実施可能となり、その効果を唾液や認知症尺度を用いて調査した。3か月の実施で、認知症の改善には有意差があった。唾液では有意差を認めなかった。介護者の印象では、言葉数が増えるなどが聞かれた。 アロマトリートメントの評価について脳波や唾液にて調査を行った。65歳未満の成人グループ、65歳以上の高齢者グループ、介護を要する高齢者グループを対象とした。脳波は、α波が顕著に増加し、有意差があった。唾液IgAは有意差はなかった。 癒しケアとされるこれらの療法の評価指標としては脳波や唾液IgAだけでは課題が残った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はこれまでに遷延性意識障害者の看護、地域で暮らしている健常な高齢者、老人保健施設入所されている高齢者の3つの属性の対象者に看護介入を行ったことによる変化を客観的データとして、意識レベルや身体機能、唾液IgA、脳波測定を行う研究を行ってきた。看護介入に対しα波も減少傾向、β波が上昇傾向を示した。これは、脳内活動がみられていると考え、アロマトリートメントや音楽療法における反応について調査した。今回も唾液、脳波の結果では明らかな変化を得ることができなかったが、脳内で変化がみられていることは、唾液と脳波等の生理機能検査からも分った。意識障害者の声にならない思いを知る一助となることとが期待できる。
|