研究課題/領域番号 |
19K11211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 (2022-2023) 宇部フロンティア大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
川崎 幹子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (50562683)
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研究分担者 |
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 爪 / コルチゾール / ストレス / メンタルヘルス / 努力-報酬不均衡モデル / 労働者 / 精神免疫 / 慢性ストレス指標 / 手指の爪 / 努力‐報酬不均衡モデル / 精神神経内分泌 / 努力-報酬不均衡 / ライフイベント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、慢性ストレスを反映しうる爪に蓄積するホルモン(コルチゾール、デヒドロエピアンドロステロン)に着目し、被服工場で働く女性、約250名を対象に前向き研究によって、①職場ストレス、生活ストレスやライフイベントの影響を爪ホルモン値で評価すること、②工場が忙しい時期(繁忙期)とそうでない時期(安定期)における爪ホルモン値を比較すること、③ストレス低減を目指した職場環境改善対策の効果を爪ホルモン値によって評価すること、の3点を明らかにすることである。本研究により、慢性ストレスと過重労働を低減させる効果的な対策の提案とそれを客観的に評価する生理学的指標の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、慢性的な心理社会的ストレスの評価方法として、爪に含まれるコルチゾールに注目し、その妥当性について検討しました。対象は学生服縫製工場で昼間に勤務する労働者とし、爪の試料を採取しました。調査票に記入した際に採取した爪のコルチゾール濃度をTime1とし、爪が先端に伸びるまでの時間差を考慮して、調査票記入から3カ月後に再度爪を採取し、そのコルチゾール濃度をTime2としました。ベースライン時には参加者が日本語短縮版努力-報酬不均衡(ERI)モデル質問票に回答しました。 本研究の目的は、ERIが爪のコルチゾールレベルと関連していることを示し、心理社会的ストレスが生理的ストレス反応とどのように結びついているかを明らかにすることです。 結果として、本研究は、ERIが爪のコルチゾールレベルと関連していることを示しました。これは、心理社会的ストレスが生理的ストレス反応と結びついていることを示唆しています。不利な心理的労働条件がストレス関連障害と結びつくことは、生物学的に妥当であることが示されました。これにより、職場のストレス管理が労働者の健康維持に重要であることが示唆されます。 この結果は、職場におけるストレス管理の重要性を示し、労働者の健康維持のための具体的な対策の必要性を示唆しています。 このように、爪のコルチゾール濃度を用いた慢性的な心理社会的ストレスの評価は、生物学的に妥当であり、職場のストレス管理に役立つ可能性があります。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響を受け、爪の分析が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
今後得られた爪コルチゾールの値を基に、慢性ストレス(質問紙による主観的ストレス評価)と爪のコルチゾールデータ(客観的トレス評価)を基に、ストレスの指標の確立を目指す。
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