研究課題/領域番号 |
19K11214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
森 真喜子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教授 (80386789)
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研究分担者 |
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
森田 牧子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (70582998)
嶋津 多恵子 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (80184521)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精神科訪問看護 / 精神科看護師 / 地域移行 / 地域精神保健福祉 / 看護師の配置転換 / 地域移行支援 / 地域定着支援 / 地域精神保健医療体制 |
研究開始時の研究の概要 |
精神科病棟での勤務経験をもつ看護職で、現在は精神科訪問看護に従事する看護職を対象にインタビュー調査を実施する。精神科訪問看護の開始から現在に至るまでの経験を聴取し、精神科病棟での勤務経験を経て精神科訪問看護師となった看護職の病棟から地域への移行のプロセスを明らかにする。さらに、その移行のプロセスを基盤に、精神科訪問看護師として新規に獲得すべき知識・技術を習得するための教育プログラムの構築に向けての提案を行う。
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研究成果の概要 |
精神科訪問看護では患者との対話に体力的・精神的な困難が伴い、患者の突然死の衝撃や患者・家族からの批判など、単独訪問に伴う強く複雑な感情体験が語られた。 訪問看護ではスタッフ間の接点が少なくメンタルサポートが得られにくい一方、スタッフ間での体験の共有が患者に向き合う心構えを作る機会となった経験も語られた。 訪問看護への適応の体験から、感情を自己消化できるかが訪問看護の仕事の適性を決めること、訪問看護の継続には感情を吐露し相談支援が受けられる体制の必要性に気づいたプロセスと、患者の生活支援が主となる精神科訪問看護への興味から転属を選択し、訪問看護の志向性の重要さに気づいたプロセスが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神科病棟での勤務経験を経て精神科訪問看護師となった看護職が病棟から地域(精神科訪問看護)に移行するプロセスを明らかにし、精神科訪問看護師として新規に獲得すべき知識・技術を習得するための体系的な教育プログラムの構築に向けての提案を行うことを目的とする点で独自性が高く、創造的である。 現在精神医療に従事する看護職の地域の社会資源への円滑な移行を支援し、地域精神保健医療体制の基盤を強化することを目指すものである。精神医療費約2兆円(入院時食事療養費を含む)の約8割を入院医療費が占める現状に対し、長期入院精神障害者の退院促進や地域定着支援につながりうる本研究の成果は、精神医療費の削減に寄与しうる。
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