研究課題/領域番号 |
19K11217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
後藤 奈穂 大分大学, 医学部, 講師 (30582811)
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研究分担者 |
井手 知恵子 大分大学, 医学部, 教授 (00232421)
志賀 たずよ 大分大学, 医学部, 客員研究員 (90305847)
簀河原 靖子 大分大学, 医学部, 助教 (10880586)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 医療的ケア児 / 行政保健師 / ケアシステム構築 / 地域ケアシステム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、医療的ケア児の地域ケアシステムづくりに必要な行政保健師の能力を明らかにし、果たすべき機能を検討するために以下のことを行う。 ①医療的ケア児とその家族への支援事例についての行政保健師間での事例検討会、②事例検討会で出された内容に関して、実際に事例に関わった他職種による評価のためのアンケート調査、③事例検討会・アンケート調査の結果を分析し抽出された医療的ケア児に必要な行政保健師の能力から果たすべき機能の検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、医療的ケア児の地域ケアシステムづくりに必要な行政保健師の能力を明らかにし果たすべき機能を検討することを目的として、保健所保健師が支援した事例に関するグループインタビュー調査とインタビュー調査内容の分析により作成した自記式質問紙調査を実施した。 インタビュー調査では260の保健師活動が抽出され、79コードと39カテゴリーに整理された。質問紙調査では、保健所保健師による医療的ケア児への支援における機能として、「家族単位のケアニーズ」「保護者へのアプローチ」「児の医療ニーズと障害に関するニーズに着目する」「支援者間で方針の共有と検討」「発育発達に伴うライフイベントへの対応」が導出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で導出された「家族単位のケアニーズ」「保護者へのアプローチ」「児の医療ニーズと障害に関するニーズに着目する」「支援者間で方針の共有と検討」「発育発達に伴うライフイベントへの対応」といった因子は、医療的ケア児とその家族への個別支援の際の重要な要素として捉えられ、この6つの要素は医療的ケア児への行政保健師の活動指標原案にもなり得ると考えられる。 また、保健所保健師のみならず、市町村保健師にも有用であるとともに、医療的ケア児コーディネーターなど、今後、医療的ケア児とその家族の支援をマネジメントしたり医療的ケア児へのケアシステム構築に関わったりするすべての支援者にも広く貢献できると考える。
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