• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

多職種情報共有ネットワークシステム活用へ向けた訪問看護導入アセスメントシート開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K11219
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関千里金蘭大学 (2022-2023)
宮崎県立看護大学 (2020-2021)
静岡県立大学 (2019)

研究代表者

下吹越 直子  千里金蘭大学, 看護学部, 准教授 (50805108)

研究分担者 八代 利香  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50305851)
飯塚 真樹  静岡県立大学, 看護学部, 助教 (10721954)
安田 真美  静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50336715)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードケアマネジャー / 訪問看護 / 在宅療養者 / ケアマネジメント / ペット飼育高齢者 / アセスメント / 高齢者 / 在留外国人高齢者 / 進行性難病高齢者 / ペット飼育要介護高齢者
研究開始時の研究の概要

訪問看護は、再入院を防ぐ効果があり、病状の安定・悪化予防等の効果を有するサービスである。しかし、訪問看護の必要性の判断が困難とするケアマネジャー(以下CM)の増加が報告されている。地域共生社会の推進には、在宅療養者を症状悪化前に訪問看護導入し、健康管理しながら在宅生活を継続させ、社会参加を支援することが不可欠である。本研究では、地域の在宅医療で用いられている多職種情報共有ネットワークシステムへの活用へ向け、CMの基礎資格によるアセスメントの偏りの改善を目指し、ネットワーク上の多職種、特に医療職へ、訪問看護を必要とする療養者を発信できるアセスメントツールを開発することである。

研究実績の概要

本研究は、なんらかの健康障害がありながらも在宅で療養する高齢者が、心身状態の悪化予防や入院を予防する効果がある訪問看護が適時に導入し、住み慣れた地域で安心して生活を続けていくことができるように訪問看護導入を判断するアセスメント指標を開発し、多職種がその情報を共有し、活用できることを目的としている。本研究の目的を達成するために、2023年度は2022年度に全国居宅介護支援事業所の介護支援専門員を対象にしたアンケート調査で回収した1453件のデータの整理を行った。
ケアマネジャーの訪問看護導入の判断要因の構成概念「利用者への医療面の支援の強化」の19項目のうち、「かなり導入しようと思う」「導入しようと思う」が50%超えた項目は、「利用者の医療面の支援について安心できる」「ケアマネジャー自身が心強い」「主治医と連携が図りやすくなる」「利用者の支援について訪問看護師へ相談できる」「看護師は利用者の身体の細かい観察ができる」「利用者の身体状態の変化がわからないことへの不安がある」「訪問看護から利用者への居宅サービス提供についてアドバイスを受けることができる」「医療知識の不足から利用者の支援に対する不安がある」「病院受診だけでは利用者の健康管理面が不安である」「利用者の疾患が今後どうなっていくのかわからない」「利用者の心身状態の情報を積極的に入手したい」の11項目であった。
また、アセスメント項目を検討するケアマネジャーや訪問看護師からのインタビューにおいて、在宅療養者の多様化から課題となっていたペット飼育高齢者の増加による課題について国内文献について検討を行った。
2024年度は全国介護支援専門員アンケート調査をもとに統計解析を進め、訪問看護導入を判断するアセスメント項目について精査しながら、多様化している在宅療養者に対応しうるアセスメント項目の検討をすすめていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者・研究分担者ともに所属機関でのCOVID-19の5類感染症移行に伴う対応等により研究時間が十分に確保できなかった。また、同時に訪問看護ステーション看護師やケアマネジャーが利用者の急変等により現場の対応に多くの時間が割かれ、時間の調整に困難を極めた。

今後の研究の推進方策

全国の居宅介護支援事業所のケアマネジャーへのアンケート調査の結果を確認しながら、引き続き、データ解析を進めていく。国内外の訪問看護師のインタビュー計画を進め、
アセスメント項目の精査・検討を行っていく予定である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] ケアマネジャーの経験年数による訪問看護導入の判断要因の検討2022

    • 著者名/発表者名
      下吹越 直子
    • 雑誌名

      日本職業・災害医学会会誌

      巻: 第70巻1号 ページ: 13-21

    • NAID

      40022814612

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ケアマネジャーの基礎資格による訪問看護導入の判断要因の相違2020

    • 著者名/発表者名
      下吹越直子
    • 雑誌名

      日本職業・災害医学会会誌

      巻: 68巻5号 ページ: 283-290

    • NAID

      40022370261

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 伴侶動物と高齢者に関する研究の現状と 支援への課題2023

    • 著者名/発表者名
      下吹越直子
    • 学会等名
      第43回日本看護科学学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 在留外国人高齢者が介護を受けることを阻害している要因2022

    • 著者名/発表者名
      下吹越直子
    • 学会等名
      日本看護倫理学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Issues and Considerations for Nurses in the Dissemination of Advance Care Planning among Elderly People at Home in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Naoko Shimohigoshi
    • 学会等名
      The 7th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ケアマネジャーの「利用者への医療面での管理」への支援内容の検討 -訪問看護を導入する判断要因を基にした全国居宅介護支援事業所ケアマネジャーの調査報告―2022

    • 著者名/発表者名
      下吹越 直子
    • 学会等名
      日本看護科学学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Investigating care details according to disease/disability acceptance process of the elderly with progressive intractable disease2021

    • 著者名/発表者名
      神加奈子、下吹越直子
    • 学会等名
      International Council of Nurses Congress
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 在留(在日)外国人高齢者の介護に関する研究の現状と課題2021

    • 著者名/発表者名
      下吹越直子
    • 学会等名
      第41回日本看護科学学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ケアマネジャーの経験年数における訪問看護導入を判断する構成概念を用いた判断要因の相違2019

    • 著者名/発表者名
      下吹越直子
    • 学会等名
      日本看護科学学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi