研究課題/領域番号 |
19K11241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
大平 勇一 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (00250522)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 熱中症 / 尿比重 / 脱水 / 尿 / 比重 / 高齢者 / 脱水状態 / 尿比重値 |
研究開始時の研究の概要 |
工学技術・知見を活用して、自分自身の脱水状態を「安価で」、「簡単に」、「素早く」、「誰でもどこでも」判断できる「判定キット」を開発する。現在、デジタル尿比重計で測定される尿比重値で脱水状態を判定できる。これは高精度であるが個人で所有するには高価であり、普及に大きな課題がある。「ポリプロピレン球」、「ステンレス棒」、「接着剤」という極めてシンプルな三要素で比重をコントロールした浮きを作製することで、在宅の高齢者でも尿比重値を判定できる浮きの製作方法を確立する。量産化に向けた課題を克服して、極力早い段階で高齢者を熱中症から救うことができる携帯型の尿比重値判定グッズの開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
年齢を重ねると暑さに対して鈍感になってくる。自宅にいても適切な水分摂取・空調による冷却がなされずに脱水状態となり、救急搬送される高齢者が多い。熱中症となる理由の一つとして、自分自身の水分状態がわからないことが挙げられる。研究代表者が保有する知見等を応用して、ポリプロピレン球、ステンレス棒、接着剤で比重調整した浮きを作製した。尿中での浮きの浮沈で脱水状態を判定できる。 これまでの浮きは歩留まりが43%と低かったが、0.001mmまで測定できるマイクロメーターと0.01mgまで測定できる精密電子天秤を用いること、精密電子天秤の正確さの再検証で歩留まりを最大85%まで向上させることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱中症対策し死因として、こまめに水分を摂取すること、身体を冷やすことなどの指針が示されている。しかし、それでも熱中症で倒れる人が多い。この理由の一つとして、自分自身の水分状態がわからないことが挙げられる。高齢者が自身の水分状態を知る方法の一つとして、浮きの浮沈によって尿比重値を判定できるグッズがあれば熱中症による死傷者を減らすことができる。高齢者の健康管理だけでなく、スポーツや労働者の熱中症対策への波及も見込まれる。
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