研究課題/領域番号 |
19K11244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
青木 頼子 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (40533477)
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研究分担者 |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50583845)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 意思決定ガイド / ランダム化比較試験 / 脳卒中 / 高齢者 / 意思決定支援 / Decision aid / 無作為化比較試験 / Decision Aid / 退院支援 / 価値観 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中高齢者の退院先の意思決定場面では、本人が参加できていないことも多く、施設の種類や社会サービスが多様化し、右往左往する高齢者とその家族は増加している。そのため、脳卒中高齢者自身の価値観と一致した選択肢を選べ、納得できるように構成された意思決定ガイドを開発した。本研究では、この意思決定ガイドを、提供する群としない群の2群に分け、ランダム化比較試験により、意思決定時の葛藤や参加への効果を検証する。これにより、脳卒中高齢者が不安や葛藤なく、意思決定の場に参加することができる。さらに、家族や専門職者との信頼性と妥当性のある初めてのコミュニケーションツールとして標準化に向けた提言を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、無作為化比較試験によって、高齢脳卒中患者とその家族の価値観に基づいて開発した意思決定ガイド(Decision aid; DA)の効果について、意思決定の葛藤と参加の視点から検証した。 研究参加者は介入群と対照群に無作為に割り付け、入院時と退院時に質問紙調査を実施した。介入期間は、入院から退院までの2ヶ月間行い、介入群にはDA、対照群にはパンフレットを提供した。主要評価項目は意思決定の葛藤であり、意思決定葛藤尺度(Decisional Conflict Scale; DCS)を用いて評価した。副次的評価項目である意思決定への参加については、参加役割は意思決定嗜好尺度(Control Preference Scale; CPS)、参加率は10段階のVisual Analog Scaleを用いて評価した。意思決定の葛藤と参加率の群間差を検討するために独立t検定、参加役割はχ2独立検定を実施した。さらに、事後のサブグループ分析を実施した。 99名の参加者(介入群51名、対照群48名)に対し、Full Analysis Set(FAS)を行った。意思決定の葛藤において [t (99) = 0.69, p = 0.49, d = 0.14] 、意思決定における参加役割において [χ2 (5) = 3.65, p = 0.46]であり、有意な群間差は認められなかった。しかし、参加率においては有意な群間差が認められた [t (99) = 2.24, p = 0.03, d = 0.45]。DAは特に、一人暮らしで退院先を入院時に決めかねている参加者に対して、不確実性を減らし、参加率を高める傾向が認められた。 退院先選択時の意思決定は、地域性の影響を大きく受けるため、今後DAの標準化に向けて、ビックデータの解析による地域格差の評価、AIを用いたWeb版の開発が望まれる。
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