研究課題/領域番号 |
19K11246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州看護福祉大学 (2023) 山口大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
清永 麻子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (40759693)
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研究分担者 |
永田 千鶴 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50299666)
堤 雅恵 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80280212)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 在宅復帰支援 / 看看連携 / 退院支援 |
研究開始時の研究の概要 |
環境の変化や治療の侵襲により,認知症が重度化する高齢患者が増えている。そのような 認知症高齢者は,治療が終了しても,自宅に再び戻ることができず,しばしば施設などでの 生活を余儀なくされる。そこで本研究では,認知症高齢者が住み慣れた自宅に復帰し生活を 継続するために,医療機関での退院支援のみでは困難な認知症高齢者の在宅復帰を,入院 直後から,所属機関や立場の異なる病棟看護師と訪問看護師が協働して実現する「認知症高 齢者の在宅復帰支援パス」の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では,入院した認知症高齢者が,在宅生活を再開するために病棟看護師と訪問看護師との連携・協働を目指す「認知症高齢者の在宅パス」を作成・活用を試みた。 地域包括ケア病棟看護師と訪問看護師に,認知症高齢者への在宅復帰支援向けた実践や連携・協働についての質的研究から「認知症高齢者の在宅復帰を目指すための看看連携に関する病棟看護師の評価指標」を作成し,認知症看護認定看護師に量的調査を行い,信頼性と妥当性を検証した。その内容から「認知症高齢者の在宅復帰パス」を作成し地域包括ケア病棟での活用を行った。パスの活用によって,訪問・病棟看護師の双方で理解が深まり,在宅復帰支援が推進される可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症高齢者は,今後さらなる増加が予測されている。このため,医療機関には認知症サポートチームの設置,地域(在宅)との連携の強化,入院早期から退院直後まで切れ目のない連携を強化するよう政策的な制度が打ち出されている。今回作成した「認知症高齢者の在宅復帰パス」は,病棟看護師と訪問看護師が連携を図ることでこれらの課題に対応しする。この「認知症高齢者の在宅復帰パス」を活用することで,何らかの疾患によって入院することになった認知症高齢者が,医療機関での治療が終了したのち,早期に住み慣れた自宅に戻ることができると考える。そのことによって,地域包括ケアシステムの一端を担うことができる。
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