研究課題/領域番号 |
19K11247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
岩本 里織 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (20321276)
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研究分担者 |
合田 加代子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (20353146)
Locsin Rozzano 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60747814)
谷岡 哲也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (90319997)
波田 弥生 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (00438251)
山下 正 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (90613092)
藤本 優子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (10636616)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ケアリング / コミュニティケアリング / 保健師 / 公衆衛生看護 / 倫理 / コミュニティ / 地域 / エンパワメント / 公衆衛生看護技術 |
研究開始時の研究の概要 |
ケアリングは対個人を中心にした理論としてとらえられることが多く、コミュニティへのケアリングは世界的にも明らかにされていない。研究者らは、コミュニティを対象としたケアリングについて理論を開発することを目指している。本研究は,コミュニティに関するケアリングについて,保健師のコミュニティに対するケアリングの技術的能力(Public Health Nurse's Technical Competency as Caring in community : PHNCC)を明らかにし,測定尺度を開発するとともに,申請者らが開発したコミュニティ・ケアリングモデル(案)を検証することを目的とする
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研究実績の概要 |
本研究は、コミュニティに関するケアリングについて,保健師のコミュニティに対するケアリングの技術的能力(Public Health Nurse's Technical Competency as Caring in community : PHNCC)を明らかにし,測定尺度を開発するとともに,申請者らが開発したコミュニティ・ケアリングモデル(案)を検証することを目的とするとしていた。 2022年度は、新型コロナウイルス感染症の流行により、行政保健師の業務の多忙が続くため、当初に予定していた行政保健師への尺度開発に向けたアンケート調査は行えなかった。保健師のコミュニティケアリングに関する技術力の明確化について、インタビュー調査について2件の補足的な調査を追加した。これまでにインタビュー調査の事例も含めて、コミニティケアリグのモデル案に適合してるかどうかの確認を行い、概ね想定していたコミュニティケアリングモデルに当てはまることが確認された。さらに、継続して尺度の開発について項目を抽出して検討した。 さらに、これまで継続して検討してきた、コミュニティ・ケアリングモデル(案)について、インタビュー調査や国内外の文献を再度検討し、モデルの修正を行った。本モデルでは、保健師によるケアリングの活動として、個人のアウトリーチの活動と、コミュニティアウトリーチの活動があり、コミュニティアウトリーチの活動は、コミュニティのケアリング力の向上を行うものと、さらに政策的な手法を用いがコミュニティケアリングの向上を行うものがある等を示すものであった。本モデルについては、国内外のケアリング研究者の意見を得た後、英文誌により国内外への公表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、行政の保健師を対象として、保健師が対象とするコミュニティへのケアリングとその技術的能力を明らかにし、測定尺度を開発することである。これまで、保健師へのインタビュー調査は行っているが、追加調査がコロナ禍で困難であったこと、また量的調査について行政保健師の協力を得ることが困難であったことから中断していた。また研究者自身も、コロナ禍での保健師の支援を行うために、大学の通常業務に負荷して保健所への支援を行っており、研究時間の確保も困難であった。そのために、研究の遂行が非常に遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年5月8日以降は、感染症法の改正によりコロナの対応が変化し、行政の保健師の業務が軽減されてきており、現場において研究の受け入れ状況が良くなると思われる。そのため、尺度開発に向けたアンケート調査の実施に向け、倫理審査への提出後に、調査の実施を行う予定である。
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