研究課題/領域番号 |
19K11251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
小泉 由美 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (70550763)
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研究分担者 |
松井 優子 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (00613712)
誉田 恵理 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (20827141)
徳田 真由美 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (70242542)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 介護家族支援プログラム / 介護技術 / タクティールケア / 介護家族むけのなでるケア / なでるケア / 介護家族向けのなでるケア / 認知症高齢者介護家族支援プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
タクティールケアは解剖生理学的な知識や特別な道具がなくても実施でき、認知症の緩和ケアとしての有効性が報告されており、我々の研究でもタクティールケアを受ける側・ケアを提供する側双方にリラクセーション効果があることが検証されている。 今回、タクティールケアを認知症高齢者の介護家族が介護技術として習得し、在宅において継続して実施できることを支援するために、介護家族向けに手法を簡便化したなでるケアを考案し、手法の指導および経過をふまえて段階的に指導する支援プログラムを作成した。本研究は「タクティールケアを基盤にした認知症高齢者介護家族支援プログラム」の実行可能性および有効性を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は認知症高齢者の介護家族の介護負担軽減にむけてタクティールケアを介護技術として導入した「認知症高齢者の介護家族支援プログラム」の評価である。タクティールケアは解剖生理学的な知識や道具がなくても実施でき、認知症の緩和ケアとしての有効性が報告されている。申請者はタクティールケアがケアの受け手だけでなく提供者にもリラクセーション効果が期待できることを検証したうえで、認知症高齢者と家族介護者を対象にタクティールケアの在宅における実施の可能性、継続にむけての手技や指導方法等を検討するための介入研究を行い、タクティールケアの手技を簡便化した介護家族むけのなでるケアを考案し「認知症高齢者の介護家族支援プログラム」を作成した。さらになでるケアの有効性検証のために準実験研究を行い、施術中の副交感神経活動の活性化や施術後の唾液オキシトシン量の増加等からリラクセーション効果を確認した。また新型コロナウイルス感染の蔓延により介入研究が困難な期間中に、看護師および介護職員、看護大学生を対象にプログラムにそったなでるケアの習得状況を調査し、手技の得意・不得意を把握したうえでの手技のカスタマイズ方法および相モデルでの反復練習等をプログラムに追加した。新型コロナウイルスの位置づけが5類に移行した段階で3組の認知症高齢者と家族介護者を対象にプログラム評価のため介入研究を行った。プログラムに沿ってなでるケアの体験、手技習得の指導、定期的な手技の確認を6か月間継続した。結果、手技は定着し、ケアは週1回程度実施された。なでるケアの継続により認知症高齢者のおだやかスケールやZarit 介護負担感尺度の変化は各家族によって異なったが、認知症介護肯定感尺度における認知症介護肯定感は3組ともに上昇し、面接では介護に対する肯定感やなでるケアを通して両者の思いやる心の交流が示されプログラムの有効性が確認できた。
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