研究課題/領域番号 |
19K11278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
山中 道代 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (60280187)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 脳血流 / 光脳機能イメージング / 高齢者 / 認知症予防 / 選択 / 近赤外光 |
研究開始時の研究の概要 |
文章の音読や簡単な計算による認知症予防はその効果が評価され,認知症予防の介入として現場で取り入れられている。しかし,より日常的に行われている行為であれば介護現場に容易に導入することができる。日常的に行われていることの例に「選択」する事がある。その中で「好のみによる選択」や「認知による選択」が行われているが,それらの要素で脳の活性がどのように違うのか関心を持った。そこで,「好みによる選択」と「認知による選択」の比較から,選択する際の脳の活性の相違を明らかにしたいと考えている。
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研究実績の概要 |
認知症高齢者が増加している現在,認知症予防は重要である。認知症予防の新たな介入を検討するにあたり「何かを選択」しているときの脳血に着目し研究を進めている。人は日常的に何かを選びながら生活していることから,認知症の人でも導入しやすい。選択する時は,好みによる選択や,ものの善し悪しなどを認知した上での選択を行っているため,前頭葉の脳血流変化の点からそれらの違いを明らかにし,認知症予防のための新たな介入方法を開発することを目的として研究を遂行している。新型コロナウイルスの影響が続き,実施方法の変更の必要性が生じそれらを検討した。また,エフォートが大きく低下したことにより準備が遅れているが,令和3~4年度でMicrosoft PowerPointを使ってランダムに選択肢を提示するプログラムを,以前からの研究協力者に作成を依頼できるよう準備を整えた。選択肢は地図記号や家紋のような同種のものが複数存在する図をランダムに提示することとし,提示する図の数を5個と8個の2種類にすることで難易度を変更する予定にしている。令和5年度は,新型コロナウイルス感染症の状況が一段落つく見込みであるため,実験を開始するが,感染リスクや重症化の比較的低い対象者(若年者や最低3回ワクチン接種済みなど)に対象を変更し予備調査としての位置づけとすることを想定している。こんかいの女性による研究の目的を変更する事になるが,次に繋がる結果を残したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症により,当初予定した対象者への実施が困難となったなど調査方法の変更を余儀なくされたうえ,授業を新しく組み立てる必要が生じエフォートが大幅に減少したことから,予定した実験は実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
選択肢を自動で提示するプログラムが完成させ,高齢者あるいは最低3回のワクチン接種を終えているなど感染リスクの低い対象者への実験をおこなうこととする。新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら必要時感染予防対策(実験者のPCR検査の実施や,通常の感染予防対策など)を行い研究を進める予定である。コロナウイルス感染症の影響によるエフォートの現象は解消されると考えられるが,カリキュラム改正に伴う業務増加によりエフォートの現象は引き続き続くことが予測される。このことについては,実験回数を減らしたり,対象者の条件を調整するなどして実施する予定である。
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